カスミ伝
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『カスミ伝』(カスミでん)は唐沢なをきの漫画。忍者漫画に、主にパロディと実験漫画の要素を加えたギャグ漫画作品。
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目次 |
[編集] 概要
1988年から翌年にかけて「月刊少年キャプテン」で連載。その後も唐沢は1995年から「月刊コミックビーム(前身誌「アスキーコミック」含む)」、「月刊マガジンZ」に断続的に書き続けており、単行本は現在5冊。一話毎に趣向を凝らした設定となっており、メタ漫画作品も多い。特に二冊目の『カスミ伝全』からは、止まることを知らない実験作品となっており、造本から対応しなくてはならない作品もあり、さぞや出版会社泣かせだったと思われる。
[編集] あらすじ
飛騨忍者のくのいち少女カスミが仲間の忍者たちとともに、毎回様々な任務をこなしていく。主に根来忍者との対決が多い。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 主な登場人物
- カスミ
- 飛騨忍者の16歳のくのいち。下忍。剣術と忍術の達人。ミニスカート型の忍者服を着用しているので小源太によく狙われる。
- 高橋彳(たかはしぎょうにんべん)
- 飛騨忍者でカスミの先輩。中忍。常にサングラスを着用している。カスミから「先輩」と呼ばれ、密かに慕われている。スポ根漫画に出てくるコーチのような存在。
- 小源太(こげんた)
- 飛騨忍者の14歳の少年忍者。お調子者で血気盛んな年頃のせいか、隙あらばカスミのスカートの中を覗いたり、セクハラ行為に及ぼうとしている。オタク趣味の持ち主。
- アザミ
- 飛騨忍者の16歳のくのいち。カスミのライバル。派手な外見の持ち主。
- サシミ
- 飛騨忍者の15歳のくのいち。カスミの後輩。三つ編みをしている。
- 佐助
- 飛騨忍者の少年忍者。鉄腕アトムのような頭をしている。
- ツナミ
- 飛騨忍者の46歳のくのいち。カスミの母親。若作りの激しい眼鏡の女性。
- アルミ
- 飛騨忍者のくのいち。カスミの後輩。異常なほど声が大きい。
- おかしら
- 飛騨忍者の上忍。なぜか「おかしらA」から「おかしらZ」までたくさんいるが、実はまだそれ以上にいる。
- マユミ
- 根来忍者のくのいち。カスミの命を狙う。杉浦茂タッチの忍者を率いている。
- 服部半蔵
- 伊賀忍者。常にカスミの行動を見張っている(だけ)。
- 猫目教の教祖
- 金鉱の存在する村に「猫目教」の教祖として訪れ、村人をだまして金を掘り出させてようとしていた伊賀忍者。猫に似た容貌。伊賀鍔隠れ43人衆という部下達を率いるが、彼らは一瞬でカスミに全滅された。
[編集] コミックス
- カスミ伝(かすみでん、1989年、少年キャプテンコミックススペシャル:徳間書店)
- カスミ伝 全(かすみでん(ぜん)、1997年、ASCII COMIX:アスキー出版局)徳間書店版の増補版
- カスミ伝S(かすみでんず、1997年、ASCII COMIX:アスキー出版局)
- カスミ伝△1(かすみでんさんかく、2000年、マガジンZKC:講談社)
- カスミ伝△2(かすみでんさんかく、2002年、マガジンZKC:講談社)
[編集] 各話の設定
- カスミ伝△2
- 15.5 △で行こうⅡ
- 16 縮みゆく忍者
- 16.5 BGM入りマンガ
- 17 切りとって読んでね
- 18 ぬりえマンガ
- 19 タイピング オブ 忍者
- 20 南蛮マンガ
- 21 左右分割マンガ
- 22 超ドアップマンガ
- 23 インビジブル
- 24 CMマンガ
- 25 フクロとじマンガ
- 26 台風勝負
- 27 うしろむきマンガ
- 28 よこむきマンガ
- 29 レントゲンマンガ
- 30 32年目の復讐