カムギアトレーン
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カムギアトレーンとは、4ストロークエンジンにおいて燃焼室の吸気・排気弁の動きを司るカムを回転させる動力の伝達に、通常のチェーン(カムチェーン)やベルト(タイミングベルト)ではなくギアを利用する方式のことである。
チェーンやベルト方式と異なり、フリクションが少なく、また遠心力の影響を受けないため、高回転時の馬力損失が少なく、かつバルブタイミングの精度を高めることが可能。レース用をはじめとした高回転・高出力型のエンジンでよく用いられる。ただし平歯車では騒音が大きすぎることから、市販車では斜歯歯車や、2枚重ねのギアにばねでテンションをかけるシザーズギアなどが必要となり、コストがかかるため市販車に用いられることは極めて希であり、本田技研工業の一部オートバイなどにしか採用されていない。その騒音は独特の高音で、ヒュンヒュンと聞こえる。
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[編集] 採用車種(市販車)
[編集] 二輪車
[編集] 現行車種
- ホンダ・ホーネット(250ccのみ)
- ホンダ・VTR1000 SP-2
[編集] 生産終了車種
- ホンダ・VFR (1985年~2001年式)
- ホンダ・RVF
- ホンダ・CBR250Four
- ホンダ・CBR250R
- ホンダ・CBR250RR
- ホンダ・CBR400R
- ホンダ・CBR400RR
- ホンダ・CBR750
- ホンダ・CB-1
- ホンダ・CB250Fジェイド
- ホンダ・NR
- ホンダ・VTR1000 SP-1