ホンダ・CBR400RR
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CBR400RR(シービーアール400ダブルアール)とは本田技研工業より1988年から2000年にかけて発売されていたCBRシリーズの399ccモデルの水冷4ストローク直列4気筒エンジン搭載のオートバイである。通称『4ダボ』。
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[編集] 概要・歴史
1986年に発売されたNC23・CBR400Rをフルモデルチェンジし、1988年1月にMC23・CBR400RRは発売された。
CBR400Rのフルカバードボディからレーサーレプリカ然としたレーシーな外見に変更された。
カムギアトレーンを採用したCBR400Rの高回転型エンジンは、シリンダーヘッド中心に更に改良され搭載された。
[編集] バリエーション
[編集] CBR400RR(NC23)
- 特徴
- カムギアトレーンのNC23Eエンジンは新設計されバルブ挟み角は変更、バルブは直押し式になった。
- アルミツインチューブ(目の字断面)のダイヤモンドフレームの採用。
- 前・後輪は3本スポークのキャストホイール。F17インチ、R18インチ。
- 角型断面アルミチューブの上部に補強のある三角形状のスイングアーム(トライアーム)の採用。
- 水冷式オイルクーラーの採用。
- フローティング式大径ダブルディスク・ブレーキを装備。
- 仕様
- 最高出力 - 59ps/12,500rpm
- 最大トルク - 4.0kg-m/10,000rpm
- 乾燥重量 - 162kg
[編集] CBR400RR(NC29)L
- 主な変更点
- エアクリーナーから吸気ポートまでの直線化。
- マップコントロール方式のPGMイグニションの採用。
- カウル形状変更。
- アルミツインチューブのLCGバックボーンフレームの新設計。
- スイングアームの形状がトライアームからガルアームへ変更。
- ホイールが6本スポークに変更。
- 前後17インチ化。
[編集] CBR400RR(NC29)N
- トリコロールカラーがブラッシュ(刷毛塗り)パターンに変更。
[編集] CBR400RR(NC29)R R-II
- 馬力規制により、59馬力から53馬力となった。
- 主な変更点
- カム形状の見直しによって吸気・排気のバルブタイミング(開閉時期)の変更。
- 圧縮比(11.3→11.7)や排気系の変更。
- カードリッジタイプ(伸び側減衰力調整付き)サスペンションの採用。
- リアスプリング・クッションの見直し。
- フロントウィンカー内蔵式ポジションランプの採用。
- CBR900RRと同様にFireBladeの文字が車体側面に描かれる。
- トリコロールカラーのブラッシュ(刷毛塗り)パターンが変更。
- 前照灯の常時点灯。
- 仕様
- 最高出力 - 53ps/13,000rpm
- 最大トルク - 3.6kg-m/10,000rpm
- 乾燥重量 - 163kg