カン方言
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贛語 赣语 |
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話される国 | 中国 |
地域 | 江西省中北部・湖南省東部・福建省西北部 |
話者数 | 2000万 |
順位 | 45 |
言語系統 | シナ・チベット語族 漢語 贛語 |
公的地位 | |
公用語 | - |
統制機関 | - |
言語コード | |
ISO 639-1 | zh |
ISO 639-2 | chi(B) / zho(T) |
ISO/DIS 639-3 | |
SIL | gan |
贛方言(かんほうげん)とは、中国語の方言区分の一つ。言語としては贛語(かんご)と呼ばれる。使用率は漢民族人口の2.4%で、七大方言では最も少ない。
その分布地域は江西省中部および北部、湖南省東南部、福建省西北部および安徽省・湖北省の一部である。その代表として南昌語が挙げられる
[編集] 特徴
- 清濁の対立 - 存在しない。ただし、北方方言とは違い、古濁音は有気音に変化している。例えば「大」や「道」は[tʰ]で発音される。
- 歯擦音 - 歯茎音[s, ʦ, ʦʰ]のみが存在する。
- 鼻韻母 - [n]と[ŋ]の区別があるが、[m]はなく[n]に合流している。
- 入声 - 南昌では[-t]、[-k]のみだが、臨川では[-p]も見られる。
- 声調 - 6つが一般的。
- その他