キャサリン・ターナー
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キャサリン・ターナーは、推理作家山村美紗の長・短編諸作品に登場する架空の女性雑誌記者でアメリカ人。
目次 |
[編集] 人物像
キャサリンの初登場は1975年の『花の棺』で、この時はまだアメリカの大学に在籍する学生であり、当時アメリカ副大統領であった父親のルイス・ターナーに同行して初来日した。この際、キャサリンが生け花を教わろうとしていた女性が毒殺されたことをきっかけに、彼女のエスコート役を務めた大学助教授の浜口一郎とともに事件に首を突っ込むことになる。資産家のお嬢様で、飛び切りの美人である。山村美紗の生み出したシリーズキャラクターの中では最も作品数が多い。
また、山村美紗の作品は映像化されることが非常に多いが、「キャサリン」シリーズは主人公が外国人であるためか映像化される際は、主人公を日本人もしくは他の(山村作品の)シリーズキャラクター等に変更されていることが多い(詳細は後述)。
[編集] 浜口一郎
[編集] 主な登場作品
- 長編
- 花の棺
- 百人一首殺人事件
- 京都西陣殺人事件
- 短編
[編集] 映像化
「キャサリン」シリーズの作品が初めて映像化されたのは、小説での初登場から4年後の1979年にテレビ朝日系の『土曜ワイド劇場』にて放送された「京都殺人案内・花の棺」であった。この時キャサリンを演じたのはシェリーで原作通りの設定であるが、主人公は藤田まこと演じる狩矢荘助警部になっている。ちなみに藤田まことは狩矢警部を初めて演じた俳優でもある。つぎにキャサリンが原作通りに登場したのは、1988年に関西テレビが制作した『京都サスペンス』という連作ドラマの一つ「京絵皿の秘密」で、こちらはマリアンがキャサリンを演じた。
1996年にはTBSが『月曜ドラマスペシャル(現月曜ミステリー劇場)』枠で「名探偵キャサリン」というシリーズをスタートさせている。こちらは、主人公がかたせ梨乃演じるカメラマン希麻倫子(きあさ・りんこ)で、“キャサリン”は倫子のニックネームということになっている。狩矢警部は西岡徳馬が演じ、浜口一郎(ドラマ版では倫子の助手という設定)は赤坂晃が演じていた。
また、意外なようだが山村美紗の長女である山村紅葉も、舞台で一度だけキャサリンを演じたことがある。
[編集] 作品リスト
キャサリンが登場する映像作品のみを挙げる。
- 単発作品
- 「花の棺」1979年
-
- 主演:藤田まこと、シェリー
- 「京絵皿の秘密」1988年
-
- 主演:マリアン
- かたせ梨乃主演「名探偵キャサリン」シリーズ 1996年~
- ヘアデザイナー殺人事件
- 郡上八幡殺人事件
- 花の棺
- 清少納言殺人事件
- 胡蝶蘭殺人事件
- ブラックオパール殺人事件
- エジプト女王の棺
- 南十字星殺人事件
- シドニー・メルボルン殺人事件
- 呪われたルビーの謎
- 百人一首殺人事件
- 殺人のイリュージョン
- 坂本竜馬殺人事件
- 旅芸人一座殺人事件
- 京友禅の謎~華の密室殺人事件~