クリオ (シエラレオネ)
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クリオ(Krio)とは西アフリカのシエラレオネ共和国に住むクレオール人及びそのクレオール語の呼名である。
主に奴隷制度から解放された、解放奴隷の黒人の子孫で、さらにシエラレオネの先住部族や白人の混血も見られる。4万人から8万人のクリオ人がシエラレオネは首都フリータウンがあるフリータウン半島に住む。クリオ人はシエラレオネでは少数派だが西洋文化を身に付け、高い教育も受け、1961年に独立するまではシエラレオネの政治を支配してきたためエリートだった。地元民は1951年に政権を獲得した。
クリオは主に1787年から1808年の間にイギリスのグランビル・シャープを始めとする奴隷廃止主義者により、助けられて自由になった奴隷の黒人達の移住地としてシエラレオネにやって来た。最初の入植地として「自由の国」の意味するフリータウンを建設した事に始まる。最初はイギリスからやって来た解放奴隷やギニア湾沖でイギリス海軍により助けられた奴隷船のアフリカ人の奴隷で、後に北アメリカ(主にカナダなど)やジャマイカを中心とした、西インド諸島からシエラレオネにやって来てる。クリオ人はそれらの解放奴隷の子孫である。
クリオ語はシエラレオネの共通語で、主にシエラレオネの公用語である英語に由来し、さまざまな西アフリカの言語から単語を加えたものである。