コシナ
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株式会社コシナ (Cosina Co., Ltd.) は長野県中野市に本社を持つ民生用光学機器メーカーである。世界で3社だけの、レンズをガラスから一貫生産できるメーカーの一つ。本社所在地は長野県中野市大字吉田1081。自社一眼レフカメラの製造では知名度を持つメーカーにはなれなかったが、他社へのOEM供給などで実績を誇った。また、28mm~210mm交換ズームレンズなど他社も追随するユニークな製品を作り出している。しかし、1999年にプルス・フォト社およびリング・フォト社からドイツの老舗光学器械メーカーであるフォクトレンダーのブランドを取得して以降、ライカMシリーズと互換性のあるレンジファインダー・カメラ Voigtlander Bessaシリーズやカール・ツァイス社と共同開発したツァイスブランドのZeiss Ikonを発売し、一躍、カメラメーカーとしての名を広めた。
[編集] 沿革
- 1959年2月 創立の民生用光学器機メーカーで、長野県中野市大字吉田1081に地在、発足当初の法人名は「株式会社ニコー」。主として、写真用光学レンズ加工と組み立ての下請け企業であった。古くから「NIKO」のブランドで海外で最初に著名になる。
- 1963年1月 第二工場設立。鏡枠の製造に着手。組み立て・調整までの一貫生産となる。
- 1966年1月 35mmコンパクトカメラ、フィルム使用の8mmシネカメラ製造開始。
- 1968年 1月 カメラ工場設立(現コシナ 本社・長野県中野市大字吉田1081番地在中野事業所)
- 1968年2月 ガラス熔解工場設立(現小布施事業所)。ガラスの熔解、レンズ製造、カメラ組み立て、完成までの一貫製造メーカーとして日本で屈指の光学器械製造企業となる。
- 1969年7月 35mm一眼レフ製造開始
- 1972年12月 飯山工場設立。
- 1973年3月 社名を「株式会社コシナ」に変更。
- 1977年4月 CCTVカメラ用レンズ製造開始。
- 1979年9月 テレビカメラ用ズームレンズ製造開始。
- 1980年3月 飯山コシナ七瀬工場設立。
- 1983年3月 各種一眼レフマウント用交換レンズ製造開始(OEMを含む。海外の著名企業のためにもレンズ製造技術を確立し不動の地歩を築く)
- 1985年8月 ENG/EFP/スタジオカメラ用ズームレンズ製造開始。
- 1987年10月 研究開発本部設立。
- 1989年 液晶プロジェクター光学ユニット製造開始。
- 1999年 フォクトレンダーブランドの商標使用許諾を得る。以後レンジファインダーカメラ「ベッサ」シリーズや一眼レフカメラ「ベッサフレックス」、各種交換レンズ群を発売する。
- 2004年 カール・ツァイス社と提携し、レンジファインダーカメラ「ツァイス・イコン」とカール・ツァイスT*ZMマウントレンズを発売することを発表。
- 2005年 富士フイルムイメージングと「ツァイス・イコン」「ベッサ」の販売契約を締結
[編集] 主な製品
一般向けに発売されている製品としては
- 各種マウントに対応した一眼レフ用AF・MFレンズ
- 機械式一眼レフカメラ Cosina C1s(1/2000、X1/125、Pentax Kマウント、Nikon FM10などさまざまなカメラの原型となっている)
- フォクトレンダーブランドの製品 レンジファインダーカメラ Bessaシリーズとそのレンズ、アクセサリー
- レンジファインダーカメラ ツァイス・イコンおよびカール・ツァイスT*ZM/ZF/ZSレンズ
また、ローライから発売されているレンジファインダー・カメラRollei 35RFや、セイコーエプソンから発売されているレンジファインダー・デジタルカメラ「R-D1」シリーズはBessa Rシリーズを原型としている。
[編集] 外部リンク
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