サフランボル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
![]() |
サフランボル旧市街 |
![]() |
|
サフランボル旧市街 | |
(英名) | City of Safranbolu |
---|---|
(仏名) | Ville de Safranbolu |
登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | 文化遺産(2),(4),(5) |
登録年 | 1994年 |
拡張年 | |
備考 | |
公式サイト | ユネスコ本部(英語) |
地図 | |
![]() |
サフランボル(トルコ語表記Safranbolu)はトルコにある街である。カラビュック県に属し、2000年現在の人口は、47257人。黒海から100km離れた場所に位置し、トルコの首都アンカラからおよそ北200キロメートルに位置している。近く町の歴史は11世紀に遡ることが可能である。1994年、UNESCOの世界遺産に「サフランボル旧市街」の名で登録された。
[編集] 歴史
サフランボルの名前の由来は、香料サフランの集積地として発展した歴史にある。サフランボルには、先史時代の遺跡及びローマ時代の墓や橋梁も現存しているが、歴史の表舞台に立ったのは、11世紀以降である。世界遺産に指定されているサフランボル旧市街は、乾燥した峡谷に位置しており、旧市街は、旧市街の約2㎞東に位置している。
サフランボル旧市街には、多くの古い建築物が保存されている。私立の博物館が1つ、25のモスク、5つの霊園、8つの歴史的な噴水、5つのトルコ式浴場、3つの隊商宿(キャラバンサライ)、1つの歴史的な時計等、1つの日時計及び数百に上るイスラーム建築によって建設された住居である。
13世紀には、交易の中心として発展を遂げた。サフランボルに現存する建築物群であるモスク、浴場、スレイマン・パシャのマドラサは、1322年に建設された。
サフランボルの栄華の頂点は、17世紀である。市場が現地の住居よりも優先されて拡張される一方で、60室のゲストルームがある宿屋、コプルル・モスク、イツレット・モスクといった建築物が17世紀から18世紀にかけて建設された。また、オスマン建築に基づいて、建設された住居が当時の姿のまま建設されたのもこの時期である。
しかし、鉄道の発展により、20世紀には、サフランボルは衰退の一途をたどることとなった。
[編集] 世界遺産登録基準
この世界遺産は、世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた。
- (2) ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
- (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する、建築様式、建築物群、技術の集積、または景観の優れた例。
- (5) 特に、不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれている、ある文化(または、複数の文化)を代表する伝統的集落、または、土地利用の際立った例。
トルコの世界遺産
World Heritage Sites in Turkey |
|
---|---|
文化遺産 | |
イスタンブール歴史地域| ディヴリーイの大モスクと病院| ハットゥシャ| ネムルト・ダー| クサントス・レトーン| サフランボル旧市街| トロイの考古遺跡 | |
複合遺産 | |
ギョレメ国立公園およびカッパドキアの岩石遺跡群| ヒエラポリス-パムッカレ | |
世界遺産 | ヨーロッパの世界遺産 | トルコの世界遺産 | 五十音順 | |