サモンナイト
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ジャンル | シミュレーションRPG |
対応機種 | プレイステーション |
開発元 | フライト・プラン |
発売元 | バンプレスト |
メディア | CD-ROM |
発売日 | 2000年1月6日 2002年12月5日 (PSone Books) |
価格 | ¥5,800 |
対象年齢 | CERO: A |
売上本数 | 5万本 |
サモンナイト(SUMMON NIGHT)は、2000年1月6日に発売されたプレイステーション用シミュレーションRPG。サモンナイトシリーズの第一弾。現在はPSone booksで廉価版が発売されている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 概要
聖王国辺境にある紡績都市サイジェントが物語の舞台。この作品のみ、主人公は名もなき世界から異世界「リィンバウム」に召喚されてしまった高校生ということになっている。
テレビコマーシャルはこの作品のみ実写版とアニメ版が制作された。実写版のCMは主人公4人のうち2人だけ登場。なお、演じているのは製作会社の社員だといわれている。
[編集] システム
それぞれ第0話、第1話という風にストーリーが進んでいく。そのストーリーの中では基本的に3つのパートに別れている。
1つ目は「アドベンチャーパート」、2つ目は「バトルパート」、3つ目はストーリーを締めくくる「夜会話」という構成である。
「アドベンチャーパート」中、イベントというアイコンのついた場所に行かない限り、好きなだけフリーバトルでレベルを上げたり、買い物をしたりできる。また、「アドベンチャーパート」会話部分は主人公以外はすべてフルボイス仕様となっているため、感情移入などもしやすい。
「バトルパート」はその名のとおり「戦闘」である。戦闘では勝利条件、敗北条件があり、勝利条件には「敵リーダーの撃破」や「敵の全滅」という種類だが、敗北条件は大体が「主人公の戦闘不能」という設定である。最高8人のキャラを選び、キャラをコマのように上手く進めながら勝利条件へ導く。
戦闘に勝利すると、その話を締めくくる会話イベントに入り、「夜会話」へと進む。ここではパーティーの中から1人を選んでそのキャラとの親交を深めていく。以上、3つのパートを繰り返しながら、ゲームを進めていく。また、隠しイベントも存在しているので注意が必要である。
[編集] あらすじ
主人公は、名もなき世界の「ニッポン」という場所に暮らす高校2年生。高校生活をそれなりに楽しみながらも、物足りなさと漠然とした将来への不安を感じていた。
下校途中、誰もいない夕暮れの公園で主人公は助けを求める悲痛な声を聞いた。その瞬間、主人公はまばゆい光に包まれ意識を失ってしまう。
主人公が意識を取り戻すと、そこは今までいた公園ではなく、全く見覚えのない場所だった。地面に描かれた奇妙な図形と、周辺に横たわる数多くの死体。混乱した主人公はその場から逃げ出し、荒野を当てもなくさまよっているうちに、命からがらとある街にたどり着いた……。
[編集] キャラクター
[編集] 主人公
下校途中に、名もなき世界から異世界「リィンバウム」に召喚されてしまった高校生。その影響で制約や儀式を必要としない強大な召喚の力(誓約の力)を身に着けてしまう。名称変更可。
- 新堂勇人(しんどう はやと)
- 男性主人公の1人。女性主人公の1人であるアヤと同じ学校に通っている。バスケットボール部所属。どんな時にも前向きで「悩むくらいならまず行動」と言うタイプであり、「自分から行動しなければ運命は変わらない」という考えの持ち主。さっぱりした性格の為友人は多いが、色恋沙汰には疎い。
- 深崎籐矢(ふかざき とうや)
- 男性主人公の1人。女性主人公の1人であるナツミと同じ学校に通っている。剣道部所属。物事を現実的に見つめ、運命には逆らえないと考えているが、そうと割り切るにはまだ未成熟。友達付き合いが悪い訳ではないが、どちらかというと、社会儀礼と考えている。
- 橋本夏美(はしもと なつみ)
- 女性主人公の1人。男性主人公の1人であるトウヤと同じ学校に通っている。バレーボール部所属。未来に対して楽天的で、運命がどうだろうと自分は自分のやりたいように生きようと考えている。きわめて社交的だが、それが過ぎてややお節介な面もある。
- 樋口綾(ひぐち あや)
- 女性主人公の1人。男性主人公の1人であるハヤトと同じ学校に通っている。図書委員。周囲の評価とは逆に自分に自信が無い少女。運命は運命としても夢を見るのはみんなの自由と考えるロマンチスト。お人よしなくらい他人に対して優しく接するが、実はそれは誰かにすがりたいという本心の裏返しでもある。また理想に関しては非常に頑固。
[編集] パートナー
ゲーム序盤の選択肢によって、本編に登場するパートナーが決定される。ただし、主人公と同タイプのキャラクターはパートナーにならない。
- ソル(声優:森川智之)
- 無口でぶっきらぼうではあるが、根は優しい少年。主人公がハヤトの時はパートナーにならない。
- キール(声優:檜山修之)
- 感情を表に出さない物静かな少年。主人公がトウヤの時はパートナーにならない。
- カシス(声優:半場友恵)
- 明るく元気な少女。一言多いのが玉に瑕。主人公がナツミの時はパートナーにならない。
- クラレット(声優:白鳥由里)
- おっとりとした性格の少女。内気だが頑固なところもある。主人公がアヤの時はパートナーにならない。
[編集] フラット
サイジェントの南スラムにある孤児たちのチーム。元の世界に帰る術を失ってしまった主人公が身を寄せている場所でもある。
- ガゼル(声優:石塚堅)
- フラットのサブリーダー。孤児たちを養うために、同じ孤児院で育ったリプレと共にフラットを結成した。生活の糧を得るために、やむなくスリや窃盗をしている。口は悪いが根は優しく、面倒見のいい少年。幼なじみのリプレにはまるで頭が上がらない。リィンバウムに召喚されて間もない主人公をカツアゲするという前代未聞の出会い方だが、後に主人公の一番の理解者となる。
- リプレ(声優:田村ゆかり)
- フラットの家事全般を担っている母性的な少女。料理と裁縫の腕は玄人はだし。エプロンと手に持った麺棒がトレードマーク。孤児達からは「リプレママ」と呼ばれ慕われている。基本的に彼女は戦闘には参加はしないが……。
- エドス(声優:山野井仁)
- フラットメンバー。たくましい体格のせいで凄みはあるが、穏やかでのんびりした性格の青年。品の悪さも芸のうち、といわゆる下品なジョークも解する「話のわかる」男。フラットの家計を助けるため、石切のアルバイトをしている。
- レイド(声優:長谷部浩一)
- フラットの後見人。かつてはサイジェント騎士団に所属し、団長候補にまで昇ったこともあるが、何らかの事情によって騎士団を辞めてしまい、現在は剣術道場で剣を教えている。責任感が強すぎるのが欠点である。
- アルバ(声優:橘ひかり)
- フラットの孤児。わんぱくで勇ましい少年だが、幼さゆえに力が伴っていない。騎士になることを夢見ており、レイドの剣術道場に通って剣術の稽古をしている。
- フィズ(声優:永井信子)
- フラットの孤児でラミの実姉。おしゃまで耳年増な少女。時折大人がびっくりするような発言をする。時には、ガゼルや主人公あたりに活を入れたりすることも。
- ラミ(声優:伊藤栄味子)
- フラットの孤児でフィズの実妹。フィズとは対照的に、恥ずかしがり屋で大きなクマのぬいぐるみでいつも顔を隠している。よく屋根裏部屋で空を見ていることがある。
[編集] オプテュス
サイジェントの北スラムを根城としている不良少年チーム。フラットとは逆に人を傷付ける事もためらわないならず者がほとんど。
- バノッサ(声優:酒井哲也)
- オプテュスのリーダー。南スラムも自分達の縄張りにしようとしており、そのためフラットのメンバー達と激しく対立している。
- 性格は残忍かつ好戦的。二刀流の使い手でその腕はかなりのものであり、実力でもって荒くれ者ぞろいのオプテュスを束ねている。
- 基本的に他人を信用しないが、義兄弟のカノンのことだけは信頼している。昔はエドスと同じ職場で働いていたこともあるらしい。
- なぜか召喚師に強い劣等感を抱き、期せずして強大な力を得てしまった主人公に敵対心を抱く。
- そのことが関係あるのか、主人公を「はぐれ野郎」と呼ぶように。
- カノン(声優:瀧本富士子)
- オプテュスのナンバー2。バノッサとは義兄弟の杯を交わしている。
- はぐれ召喚獣となったシルターンの鬼神と人間の女性との間に生まれ、そのために母親に捨てられてしまった。
- 少女を思わせる整った顔立ちと温和な性格の少年で、戦いを好まず、特に相手を一方的にいたぶるようなやり口を嫌っている。
- だが自分を拾い上げ、必要としてくれたバノッサを信頼し、彼の側こそ自分の居場所という考えを持つため、バノッサの命令であれば、間違ったことをしていると分かっていても黙って付き従う。
- 鬼神の血を引いている為、見掛けとは裏腹にかなりの膂力の持ち主。また理性を失ったりすると、その鬼神の血が目覚めることがあり、そうなると狂える鬼と化して尋常ではない力を発揮する。サモンナイト4で言うアロザイドである。
[編集] 金の派閥
サイジェントに赴任している金の派閥の召喚師、マーン家の三兄弟。
- イムラン・マーン(声優:上田祐司)
- 三兄弟の長男でサイジェントの顧問召喚師。
- 名医もさじを投げてしまったという胃痛の持ち主。
- キムラン・マーン(声優:細井治)
- 三兄弟の次男でサイジェントの警備隊長。
- 強面ではあるが、サーカスを楽しみにしていたり、ガーデニングが趣味だというかわいい一面もあり。
- カムラン・マーン(声優:江原之博)
- 三兄弟の三男でサイジェントの織物工場の監督官を勤めている。
- 華麗な装いを好むナルシスト。サーカス団から、モナティ(後述)をペットとして買い取ろうとした。
[編集] アキュート
ラムダが率いる革命組織。召喚師による圧政を打ち砕くことを目的に活動しており、そのためなら武力行使も辞さない過激な一面がある。
- ラムダ(声優:梁田清之)
- アキュートのリーダーを務める隻眼の剣士。元々はサイジェント騎士団の団長でレイドの上司だったが、ある事件がきっかけで騎士団を辞め、アキュートを結成する。「断頭台のラムダ」の二つ名で呼ばれ恐れられるほどの剛剣の使い手。無口だが苛烈な性格の持ち主で、必要とあれば犠牲が出る事もいとわない。
- セシル(声優:芳野美樹)
- アキュートメンバー。ストラ(気功のようなもの)を専門としている女医。ケガの手当てをした事がきっかけでラムダと知り合い、何度も会う内に彼に惹かれるようになり、ケガに無頓着な彼の面倒を見るためアキュートに加わる。自他に厳しい凛とした大人の女性。
- ペルゴ(声優:上別府仁資)
- アキュートメンバー。かつてはラムダの部下だった槍使い。騎士団時代はラムダの副官を務めていたが、ラムダが騎士団を去る際、彼について野に下る。落ち着いた性格でラムダの参謀役。また、かなりのグルメと言う一面をもち、アキュートの拠点である酒場「告発の剣」亭を切り盛りしている。
- スタウト(声優:河合義雄)
- アキュートメンバー。「騙しのスタウト」とあだ名された元暗殺者。組織からの脱走の際ラムダに助けられ、その恩を返す為に共に行動する。普段は飄々とした態度で酒とタバコを好み、下ネタギャグを連発するスキンヘッドのにーちゃんだが、いざ戦いとなると元暗殺者の名に恥じない戦闘力を見せ、仲間をサポートする。
[編集] 蒼の派閥
学究的な召喚師の派閥。何者かに奪われた「魅魔の宝玉」の行方を追ってサイジェントにやって来た。
- ギブソン・ジラール(声優:杉田智和)
- 蒼の派閥に所属する霊界召喚師。生真面目な性格で冗談が通じない。典型的なデスクワークタイプ。
- ミモザ・ロランジュ(声優:天野由梨)
- 蒼の派閥に所属する幻獣界召喚師で、ギブソンとは同じ師範の元で学んだ兄弟弟子。
- グラムス・バーネット(声優:河合義雄)
- 蒼の派閥議長。ギブソンとミモザの師範にあたる人物。
[編集] その他キャラクター
- ジンガ(声優:上田祐司)
- 拳闘の修行で大陸を旅している少年。性格は開けっぴろげで考えるより先に身体を動かすタイプ。
- 賭け試合でオプテュスともめごとを起こしてしまい、以来フラットに居ついてしまった。後にエドスとともに石切り場の手伝いをするようになる。
- ストラの使い手であり、小柄な体格からは想像出来ない膂力を持つ。
- スウォン(声優:ならはしみき)
- サイジェント近郊の森で狩人をしている少年。性格は優しく穏やかだが、こうと決めると引こうとしない頑固な一面がある。
- ある事件の解決を主人公達に手伝ってもらったのが縁でフラットに出入りするようになる。
- ハルモニウスという、ハーモニカに似た楽器の名手でもある。ちなみに彼のハルモニウスは父親に買ってもらったもので彼の宝物。
- ローカス(声優:鳥海浩輔)
- サイジェント近辺の街道を根城とする義賊団「蟻の牙」の頭目。アキュートと共に街で暴動を起こすが、失敗してしまい、その後脱走の際に主人公たちに助けられ、フラットに転がり込む事になる。
- 口数が少なくぶっきらぼうな為誤解されやすいが、通すべき筋は通す義侠心ある人物である。
- モナティ(声優:倉田雅世)
- サーカス団で働いていた、メイトルパ出身のレビット族の少女。健気でひたむきな性格だが、人一倍ドジなため報われない。
- カムランのペットとして売り飛ばされそうになったところを、主人公たちに救われた。
- そのため主人公の事を「マスター」と呼び、全幅の信頼を寄せている。
- ガウム(声優:白鳥由里)
- モナティの相棒で、メイトルパ出身のディングという種族。グミのように柔らかい身体を持っている。
- アカネ(声優:天神有海)
- 「薬処・あかなべ」のかわいい店員さん(自称)。逃げ足が異常に速い。
- シオン(声優:井上和彦)
- 「薬処・あかなべ」の店長。一見、温和な雰囲気を漂わせる男性だが……。
- エルカ(声優:小林由美子)
- メイトルパ出身のメトラル族の少女。族長の娘として育てられたせいか、とても気位が高い。
- 自分を呼び出した召喚師の元から逃げ出し、はぐれ召喚獣となった。
- イリアス(声優:片桐健太)
- サイジェントの若き騎士団長。レイドとラムダの後輩にあたり、今も彼らの事を尊敬している。
- 生真面目な性格で職務を忠実に果たそうとする一方で、今のサイジェントの街の状態に疑問を抱いている。
- サイサリス(声優:瀧本富士子)
- イリアスの副官を務める騎士見習いの少女。元騎士団長を祖父に持つ。
- 年に似合わぬ落ち着きと見識を持ち、世渡り下手のイリアスをサポートする。寡黙で感情を表に出す事も少ないが、可愛いもの好きという年頃の少女らしい一面も持つ。
- カザミネ(声優:細井治)
- シルターン出身の流浪のサムライ。「剣竜の峰」で剣竜に挑戦するため修行をしている。
- オルドレイク・セルボルト(声優:徳丸完)
- 無色の派閥の大幹部。召喚術による世界刷新を目論んでいる。
- ウィゼル(声優:水鳥鉄夫)
- サイジェントに暮らす年老いた鍛冶師。武器の声を聞く能力を持ち、かつてはオルドレイクの元で働いていたことがあるらしい。
[編集] エルゴの守護者
- カイナ(声優:橘ひかり)
- シルターンのエルゴの守護者を務める鬼道の巫女。「鬼神の谷」で一人きりで暮らしている。
- エルジン・ノイラーム(声優:高橋美佳子)
- かつて蒼の派閥に所属していた、機界召喚術を研究する召喚師一族・ノイラーム家の末裔。
- 父親と機械廃墟遺跡を調査していた時に事故に遭い、エスガルドに救われた。
- エスガルド(声優:梁田清之)
- 機械廃墟遺跡で休眠状態になっていた、機界大戦の決戦兵器として開発された機械兵士。
- 全身を包む紅い装甲から「紅鉄の死神」とも呼ばれている。エルジンと共に遺跡で暮らしている。
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ「風の故郷へ ~For The Last Time~」
- 作詞・作曲:藤田千章 歌:今滝真理子
- エンディングテーマ「Need To Say Good-bye ~Explorer/冒険者のテーマ~」
- 作詞・作曲:藤田千章 歌:今滝真理子
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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