サロメチール
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サロメチールは、佐藤製薬株式会社が販売・製造する鎮痛剤である。
1921年(大正10年)に東京田辺製薬株式会社(現・三菱ウェルファーマ株式会社)から発売された。元はフランスで同時期に発売された「ボーム・ベンゲ」軟膏に、東京田辺製薬(田辺元三郎商店)がサリチル酸メチルが主成分であることからその開発をはじめ、また粉石鹸をベースにしたべとつきの少ない軟膏作りも並行して開発し、25グラムチューブ入り「サロメチール」が発売を開始した。商品名のサロメとはサリチル酸、ロイマチス(リウマチ)、メチルのそれぞれのカタカナの頭文字から取ったものである。
より注目されたのが1937年竣工の後楽園球場の外野フェンス広告にそれが掲示されたことで、その後東京ドームに移行しても長年に渡り看板を提供し続けた。
2003年、三菱ウェルファーマの大衆薬事業が移譲したことに伴い、現在の佐藤製薬が販売・製造元となり、本格的なテレビコマーシャルが放映されている。現在出演中のCMモデルは女子ゴルファーの横峯さくら選手である。