ザ・モーニング630
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「ザ・モーニング630」は、1980年から1988年まで関西テレビで放送された関西ローカルのニュース・情報番組。
放送は月曜~金曜、6時30分~7時25分。開始時はキー局のフジテレビの全国ニュース「サンケイテレビ朝刊」があったために7時15分までの放送であったが、1982年からはフジテレビもニュースワイド番組「FNNモーニングワイド ニュース&スポーツ」をスタートさせたため、同番組の全国ニュース部分を内包し7時25分までの放送となった。メインキャスターは徳田良平。アシスタントに女性アナウンサーを配置し、朝のニュースやスポーツ情報、天気予報、交通情報を放送した。
この番組の特徴としては、「ひまわり天気」と題した天気予報コーナーを充実させ、これに多く時間を割いていたことが挙げられる。気象衛星「ひまわり」を関西テレビ屋上で直接受信し、最新の情報を届ける態勢を整えていた。また大阪・梅田の阪急グランドビルにお天気カメラを設置し、キャスターの背景にクロマキーを使い映し出していた。カメラは後に京都、神戸などにも設置。天気コーナーの解説キャスターには日本気象協会を退官した福井敏雄キャスターらが登場。中でも福井キャスター(2005年4月27日逝去)の独特な語り口は評判となり、6年間にわたり朝の天気予報を担当した他、全国ネットの番組にも進出した。
番組は1988年4月から「朝特急630」となり、放送時間が15分拡大された。また徳田キャスターは、その後「Hello!朝特急」までの11年間にわたりキャスターを務めた。
[編集] 関西テレビの早朝情報番組の変遷
この時間帯のローカル情報番組は、上記の「朝特急630」に継続されるが、キー局であるフジテレビが朝のニュース番組編成を改める度に、ローカル枠が増減、またタイトル変更が80年代後半から90年代にかけて多く行われた。
「朝特急630」は1989年4月、フジテレビが列島リレー中継を軸とした情報番組「トークシャワー」(7:00〜7:40)をスタートさせたのを機に、6:30〜7:00と縮小するも、1年後の1990年4月、6時スタートの「Hello!朝特急」開始で大幅に拡大した。
1991年4月の改編では、全国ニュース枠が海外ニュースを駆使した「FNN World Uplink」が登場。このため、関西テレビ発の枠は「FNN World Uplink おおさか」にとタイトルを変更。この時に梅田淳アナウンサー(現・フリーアナウンサー)がメインキャスターに就任する。1992年10月からは、東京からの「World uplink」の放送開始時間が6時30分から6時45分に繰り下がった(子供向け番組「ウゴウゴルーガ」開始)が、関西テレビは6時30分開始を継続。全国ニュースの前に、大阪のスタジオからニュースを伝える形式をとった。
1993年4月「FNN おはよう!サンライズ」(6:30〜7:30)と全国ニュースが改まる。この番組はローカル差し替え枠が少ないため、これまでの全国・ローカルの混合編成から、7時30分スタートの単独番組「OSAKA発!730」へと生まれ変わる。さらに半年後、全国ニュース枠縮小及び「ポンキッキーズ」開始に伴い、午前7時スタートの「さわやか朝一番」となる。
1994年4月、これまで視聴率が苦戦してきたフジテレビの朝の時間帯は、大型情報ワイド番組「めざましテレビ」をスタートさせる。系列局が一体となって制作にあたる番組のため、ローカル差し替えの枠はローカルニュースや天気予報など、数分の枠のみとなる。このため、関西テレビの早朝の情報ワイド枠は「めざまし」開始をもって、撤退することになる。
なお、様々なタイトル変更、時間枠変更があった関西テレビの早朝ローカル枠だが、内容は「ザ・モーニング630」以降、大きな内容変更はなく、ローカルニュース、天気予報、交通情報、スポーツニュース。そして生中継コーナーや生活情報などが放送されていた。
[編集] 関連項目
[編集] 番組の移り変わり
関西テレビ 平日朝のローカルワイド番組 | ||
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