シャーシ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シャーシ(chassis)とは枠組み(フレームワーク)のこと。この枠組みは動かない物体を支えるもの。動物の骨格にたとえられる。例としては、モーター・ビークルや銃などで使用されている。
シャシ、シャシー、シャーシーとも表記される。技術系では古くから長音を嫌うため、シャシが多く用いられる。近年は英語の発音からシャシーやシャーシーと表記されることも増えている。しかし一般的な表記で多く用いられるのは現在でもシャーシとなっている。
自動車、戦車などの車両用途では車台という漢字表記も当てはめられているが、他の分野では適用できない。
目次 |
[編集] 使用例
[編集] 自動車
自動車におけるシャーシについては、シャシ (自動車)を参照。また物流用語でトレーラーを意味するシャーシについては牽引自動車を参照のこと。
[編集] 戦車
戦車におけるシャーシとは、戦車車台下部の部分を指し、ここには無限軌道・エンジン・運転席・乗員区画が含まれる。
これはhullの下部を意味する。「戦車車台」という場合は、通常上部hull部分までを含んだ、戦車全体から砲塔を除いた部分を指す。戦車車台は装甲兵員輸送車や工兵部隊用車両などのベースとしても使われる。漢字では車台(しゃだい)と表記される。
[編集] 飛行機
英語では、飛行機の降着装置を指してシャーシと呼ぶことがある。この場合、胴体や翼などの構造は含まない。日本語では、航空機の構造に対してシャーシと呼ぶことはまずない。
[編集] 電子機器
テレビ、ラジオなどの電子機器におけるシャーシとは、メタルフレームでサーキットボードやその他電子部品が装着される場所となる。メタルフレームがない場合には、サーキットボードと構成部品そのものを指す。この場合、物理的に構造物を指し示すものではない。
[編集] コンピュータ
コンピュータにおけるシャーシとは、堅牢な枠組みの部分のことである。パソコンでは、マザーボードや磁気ディスクなどが取り付けられる。
[編集] 関連項目
- モノコック - フレームで支えるのではなく、貝殻状、卵状の、甲羅状の構造で支える。