シュトラウス
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シュトラウス、ストラウス(Strauss (Strauß), Straus, Strausz, Štraus)は、ドイツ語圏の姓。「花束」という意味もあるが、姓の場合は「ダチョウ」の場合が多い(屋号や紋章からも由来)。ユダヤ人の姓としても知られる。
[編集] ワルツ王ヨハン・シュトラウスの一家
- ヨハン・シュトラウス1世は、オーストリアの作曲家。「ワルツの父」。
- ヨハン・シュトラウス2世は、1世の長男で作曲家。ウィンナ・ワルツを代表する作曲家であり「ワルツ王」と呼ばれる。一家の中では一番知名度が高い。なお「ヨハン・シュトラウス」とだけ書いた場合、通常はこの2世を指し、1世には「1世」または「父」と但し書きするのが通例である。
- ヨーゼフ・シュトラウスは、ヨハン1世の次男で作曲家。
- エドゥアルト・シュトラウスは、ヨハン1世の三男で作曲家。上記4人で「シュトラウス一家」と称される。全員共にウィンナ・ワルツに深く携わった。なお、エドゥアルト・シュトラウスの孫もエドゥアルトであり、指揮者であった。
[編集] 作曲家・指揮者リヒャルト・シュトラウスの一家
- フランツ・シュトラウスは、リヒャルト・シュトラウスの父でドイツの作曲家、ホルン奏者。息子のリヒャルトやワルツ王一家に比べて知名度は低いが、一部の作品が金管楽器のレパートリーとして知られる。ワルツ王一家と血縁関係はない。
- リヒャルト・シュトラウスは後期ロマン派を代表するドイツの作曲家、指揮者。フランツ・シュトラウスの息子。
[編集] その他の人物
以下の人物は上記のどの人物とも血縁などの関係はない。
- オスカー・シュトラウス(オスカルとも、Oscar Straus)はオーストリアの作曲家。綴りはStrausであり、Straussではない。
- イザーク・シュトラウス(Isaac Strauss)はユダヤ系のフランスの作曲家。
- ダーフィト・シュトラウスは、ドイツの哲学者・神学者。青年ヘーゲル派に属す。ヘーゲル哲学の研究を基に、「イエスの生涯」を記す。
- レオ・シュトラウスは、ドイツ生まれでアメリカで活躍した政治学者。政治哲学者。シカゴ大学で教鞭をとり、構造主義についてや、保守階層の人に影響を与えた。
- オットー・シュトラウスは、ドイツ生まれの哲学者。インド思想に造詣が深く、カルカッタ大学でも、教鞭をとった。
- エーミール・シュトラウスは、ドイツの作家。農業の傍ら、執筆活動をする。作品に「いのちの十字路」など。
- ボートー・シュトラウスは、現代ドイツの作家。劇作。評論多岐にわたり活躍。
- フランツ・ヨーゼフ・シュトラウスは、旧西ドイツの政治家。
- ヴィクトール・フリードリヒ・フォン・シュトラウス・ウント・トルナイは、ドイツの詩人。また、老子の道徳経の独訳など中国思想の移入に貢献。
- ルールー・フォン・シュトラウス・ウント・トルナイは、ドイツの女性詩人・作家。ヴィクトール・フリードリヒの孫にあたる。
- リーバイ・ストラウスは、ジーンズ開発者でリーバイス創設者。
- オスカー・ストラウスは、アメリカ合衆国の政治家。