ジメチルアミノエタノール
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ジメチルアミノエタノール | |
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IUPAC名 | 2-(dimethylamino)ethanol |
別名 | DMAE デアノール |
分子式 | C4H11NO |
分子量 | 89.14 g/mol |
CAS登録番号 | [108-01-0] |
形状 | 無色~淡黄色の液体 |
密度と相 | 0.89 g/cm3, |
融点 | −70 °C |
沸点 | 133-134 °C |
SMILES | CN(C)CCO |
ジメチルアミノエタノール (dimethylaminoethanol; DMAE) は有機化合物で、アミンの一種である。別名として N,N-ジメチル-2-アミノエタノール (N,N-dimethyl-2-aminoethanol)、β-ジメチルアミノエチルアルコール(beta-dimethylaminoethyl alcohol)、β-ヒドロキシエチルジメチルアミン (beta-hydroxyethyldimethylamine)、デアノール (deanol) とも呼ばれる。常温では無色~淡黄色の液体。
[編集] 用途
[編集] 生化学的性質
ジメチルアミノエタノールはコリンの類縁体であり、神経伝達物質であるアセチルコリンの生化学的前駆体である。自然界ではイワシやアンチョビといった魚類に多く含まれている。脳に対してポジティブに作用する例とネガティブに作用する例の両方が報告されている。
ジメチルアミノエタノールは肝臓でコリンに変換されることが既に知られているが、正に帯電しているコリン分子は血液脳関門を通過できない。そのため、脳内ではジメチルアミノエタノールのメチル化によってコリンが合成されていると考えられている。
ジメチルアミノエタノールの摂取によって、短期的には注意力や集中力の向上、気分の高揚が見られる。長期投与の効果はよくわかっていない。動物実験では寿命が延びたとの報告もあるが、逆にウズラでは平均寿命が縮むとも指摘されている。摂取量が適量よりも多すぎると寿命を縮める結果になるのではないかと考えられる。研究が進んでいない現時点では、長寿を目的としたジメチルアミノエタノールの摂取は避けたほうがよい。
[編集] 関連項目
- エタノールアミン
- メチルエタノールアミン
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