ジメチルスルホキシド
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ジメチルスルホキシド | |
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IUPAC名 | ジメチルスルホキシド (メチルスルフィニル)メタン |
別名 | スルフィニルビス[メタン] (CAS) |
分子式 | C2H6OS |
分子量 | 78.13 g/mol |
CAS登録番号 | [67-68-5] |
形状 | 無色透明の液体 |
密度と相 | 1.10 g/cm3, 液体 |
相対蒸気密度 | 2.7(空気 = 1) |
融点 | 18.5 °C |
沸点 | 189 °C |
SMILES | CS(C)=O |
出典 | 国際化学物質安全性カード |
ジメチルスルホキシド(dimethyl sulfoxide、略称DMSO)は (CH3)2SO の示性式で表される有機化合物である。純品は無色無臭だが、長く貯蔵したものは分解物である硫黄化合物の臭気(磯の香りに似る)を持つ。非常に吸湿性が大きい。毒性は低いが、他の物質の皮膚からの吸収を促進するので取り扱いには注意を要する。
[編集] 用途
水とは自由な割合で混和し、多くの有機化合物や無機塩も溶解する優れた非プロトン性極性溶媒である。このため実験室レベルから工業的規模に至るまで広く溶媒として利用される。また有機合成化学分野においては、スワーン酸化などにおける酸化剤としても用いられる。
[編集] 安全性
引火点 95 ℃ の可燃性液体である。皮膚や眼の刺激剤である。皮膚に浸透しやすい。また日本では消防法で危険物第4類に指定されている。