ジャスパー・ジョーンズ
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ジャスパー・ジョーンズ(Jasper Johns, 1930年3月15日 - )は、20世紀のアメリカの画家。
ロバート・ラウシェンバーグとともにアメリカにおけるネオダダやポップ・アートの先駆者として重要な役割を果たした代表的な作家。ダーツの標的、アメリカ50州の地図、数字や文字などを「描いた」作品がよく知られる。
ジョーンズは1930年、ジョージア州オーガスタに生まれた。少年期をサウスカロライナで過ごした後、1949年、ニューヨークに出る。徴兵されて陸軍に入り、1952年に除隊。1954年頃から、国旗、数字、標的などを題材にした絵画を発表し始める。ほぼ同世代の美術家ラウシェンバーグとは、たまたま同じビルに入居していたこともある友人同士である。
ラウシェンバーグの作品がしばしば2次元の枠をはみ出ているのに対し、ジョーンズは標的や地図のようなもともと2次元的な事物を平面に描くことにこだわった。3次元の事物を2次元の平面に再現する「イリュージョン」としての絵画はここでは否定され、絵画自体が「もの」であることが強調され、平面的な「オブジェ」と化しているのである。また、ビールの缶をブロンズで本物そっくりに鋳造し彩色した「彫刻」も手掛けている。
[編集] 代表作
- 4つの顔のある標的(ニューヨーク近代美術館)
- 地図(1961)(ニューヨーク近代美術館)
カテゴリ: アメリカ合衆国の画家 | ポストモダン芸術家 | 1930年生