ジョージ・ロジャー
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ジョージ・ロジャー(George Rodger,1908年 - 1995年7月24日)はイギリス出身の写真家である。19歳で商船隊の船員となって世界中を航海した。航海中、記録をつけるために写真を撮るようになったという。
その後アメリカに渡ったが大恐慌のせいで仕事が見つからず、1936年にイギリスに戻りってBBCのカメラマンを経てフリーランスの写真家となった。第二次世界大戦中には「ライフ」誌の特派員としてアフリカ、中近東、アジア、ヨーロッパなど各地の戦線を取材。
1945年、ドイツのユダヤ人強制収容所を取材。彼はその収容所に入った初めてのジャーナリストであり、積み重なった死体の写真は「ライフ」や「タイム」に掲載され世間に大きな衝撃を与えた。本人はその経験がトラウマとなり、以降は戦争特派員として働くのを辞めた。
1947年にロバート・キャパやアンリ・カルティエ=ブレッソンらと共にマグナム・フォトの設立に携わった。
1948年からはアフリカをテーマにし、ヌバ族やマサイ族などを取材。以後、30年以上フリーランスの写真家として活動し、彼の作品はナショナル・ジオグラフィック誌など、様々な雑誌・新聞に取り上げられた。
日本では2004年3月、フォト・ギャラリー・インターナショナルにて初の個展が開かれた。