スズキ・テンプター
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テンプター(Tempter)とは、スズキが製造販売していたオートバイである。メーカーにおける正式表記はST400V。陸運局における認可型式はNK43A(原動機型式はK409)。
[編集] 概要
テンプターは1997年に発売された。絶大な人気を誇るヤマハ発動機のSR400に対抗するトラデショナルな車両として位置付けられ、車体デザインはヨーロピアンスタイルのビンテージバイクをイメージしている。搭載された396ccの単気筒エンジンは同社のアメリカン「サベージ」のものを流用しているが、車体は新設計。ブレーキも前後ドラムだが、前輪側はGT750にも用いられていたダブルパネルツーリーディングという構造を復活させ、H型リムと組み合わせた足回りに、直立したシリンダーがクラシカルな雰囲気を生み出している。
しかし市場での評判は芳しくなく、2000年モデルを最後に生産終了となっている。