スズキ・SV
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SV(エスブイ)とは、スズキが製造販売しているスポーツタイプのオートバイである。現在はシリーズ車種として数車種が生産されている。
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[編集] SV400/S
SV400は1998年に発売された。4ストローク水冷90度Vツインエンジンを搭載しており、スポーツ性を強調したハーフカウルモデルであるSV400Sと、タウンユースを優先したネイキッドモデルのSV400の2種類がある。
当初は前輪ブレーキがシングルディスクであったが、SV400Sは2000年・SV400は2002年にダブルディスクに変更され、現在も発売されている。なお定価ではハーフカウル付きであるSの方が9万円以上高いという価格設定となっている。
[編集] SV1000/S
SV1000Sは2003年に発売された。以前発売されていたフューエルインジェクション(FI)採用の同型エンジン搭載車であるTL1000S/Rの評価が良くなかったことから、イメージを一新させるため角調の斬新な車体デザインとなっている。後に下位車種と同じようにネイキッドモデルのSV1000も発売されたが生産が終了され、2006年現在はSV1000Sのみが発売されている。 同型のVツインを搭載したTL1000Rで見られた初期のフューエルインジェクション特有の、エンストしやすい事など乗り手を選ぶ印象であったが、SV1000/Sではエンジンの改良などが図られ、乗り手を選ばない乗りやすいマシンとなった(しかし腕の立つライダーにとっては本気で攻めても余裕で攻めても、タイムが変わらないとの声があり、これはCBR954RRから発展したCBR1000RRに対しても言われている)。尚、採用する自主規制によって日本国内では94psであるが欧州仕様では120psを発生させている。
[編集] SV650/S
SV650は1999年に発売された。当初は400の排気量上位版として、400同様にSV650SとSV650の2車種を発売したが、人気が芳しくなく国内ではそのまま販売終了となった。
しかし輸出先での欧州では人気が高かったことから、後にモデルチェンジを受け1000の排気量下位版として車体構成やエンジンが一新され、現在もSV650/S共に輸出されている。また、SV650系エンジンはイタリア・カジバのRAPTOR650にも搭載されている。