スループ
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スループ (nl:sloep) は帆船の一種で、一本の帆柱に二枚の縦帆を持つ小型のものを指す。軍艦にもスループという艦種があるが、形状が異なる。
[編集] スループ(軍艦)
18世紀から20世紀まで用いられた小型の軍艦。帆走時代のものは一層の砲甲板に10から20の大砲を搭載しており、2つか3つの帆柱を有していた。主に護衛艦や警備艇として用いられた。第二次世界大戦中にもブラックスワン級スループという艦が建造されたが、これは潜水艦からの通商破壊を防ぐために編成された護衛艦隊の旗艦として運用された。ほぼ同種の目的を持つ艦としてコルベットやフリゲートがあり、これらの名は現在でも用いられているが、スループの名を持つ艦は第二次世界大戦以降建造されていない。