スーパーグッピー
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スーパーグッピー(Aero Spacelines Super Guppy)とは大型ロケットエンジンや旅客機の主翼や胴体などのように特大サイズの貨物を空輸するために製造された広胴貨物輸送機である。そのため製造当時は世界最大の容積を持つ飛行機であった。
なお当機種はボーイング377の軍用タイプであるC-97輸送機をベースにエアロスペース社において改造したものであり、主翼と機首周りはそのままであったが、エンジンはターボプロップに交換されている。また姉妹機には最初に同様の改造を受けたプレグナントグッピー(妊娠したグッピー)があり、この機体よりも大きいという意味で命名された。
1960年代にアポロ計画のサターン宇宙ロケットを空輸するために改造されたものであり活躍していた。 また、スーパーグッピー4機が1970年代からヨーロッパのエアバス社が欧州各地に分散する生産拠点から最終組立工場まで輸送するために運用されていた。そのためライバルメーカーであるボーイング社が、エアバスの生産のために手助けしていたことになり「全てのエアバス機はボーイングの翼によって届けられた」と揶揄された。この状態はエアバスが自社製造のエアバスベルーガ輸送機の導入によって解消された。
元のボーイング377として製造されてから半世紀以上が経過しているが現在でもNASAが1機運用している。またエアバスで保存されている2機も含め4機が保存されているという。
[編集] 仕様
- 全幅: 47.625 m (156 ft 3 in)
- 全長: 43.84 m (143 ft 10 in)
- 高さ: 14.148 m (46 ft 5 in)
- 貨物室: 33.8 m x 7.62 m x 7.62 m(111 ft x 25 ft x 25 ft)
- エンジン: Allison 501-D22C ターボプロップ4発, 4680 hp
- 操縦乗員: 4
[編集] 要目
- 巡航速度: 252 knots (466.7 km/h)
- 実用上昇限度: 32,000 フィート (9,753.6 m)
- 最大航続距離: 3218.7 km
- 機体重量: 223,769.2 kg (101,500 lb)
- 最大積載重量: 120,151.9 kg (54,500 lb)
- 最大離陸重量: 374,785.8 kg (170,000 lb)