セレザイム
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セレザイム(Cerezyme)とはグルコセレブロシダーゼの改良型酵素を製剤にした医薬品。一般名イミグルセラーゼ。
点滴による投与によりゴーシェ病の諸症状(貧血、血小板減少症、肝臓や脾臓の肥大、骨症状)の改善を目的とした製剤である。ジェンザイム社により開発・製造を行っている。薬価が非常に高いため、2001年に特定疾患治療研究事業に認定されているためゴーシェ患者は公費負担で治療を受けられる。
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[編集] セレデースとセレザイム
セレザイム登場前は、女性が出産時に排出される胎盤より成分を抽出し製造したセレデース(Ceredase)を製造・投与していたが、エイズなどの感染症の恐れがあった。そこで新たに開発したセレザイムでは、DNA組換え技術を用いるようになる。そのため感染症の恐れは無くなった。
[編集] 製造方法
製造方法はチャイニーズハムスター卵巣細胞で産生されたヒトβ-グルコセレブロシダーゼの糖鎖を修飾し、マンノース末端にすることにより、標的細胞であるマクロファージに効率よく取り込まれるようにしてある。なお現在ではセレデースは製造および投与は行っていない。
[編集] 副作用
そう痒感、潮紅、じんま疹、血管浮腫、胸部不快感、呼吸器症状(これらの症状に低血圧を伴うことがある)
[編集] 関連項目
- ゴーシェ病 - この疾病専用の治療薬。
- グルコセレブロシダーゼ - この製剤の主成分の酵素。
[編集] 外部リンク
- ジェンザイム・ジャパン株式会社 - 製薬企業のジェンザイムのサイト
- セレザイム(R) - ジェンザイムによる製品情報
- ゴーシェ病 - ジェンザイムによるゴーシェ病情報サイト
- Gaucher Hotweb
- 特定疾患情報 - 難病情報センターの情報
- U.K.のゴーシェ病公式サイト
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