ゼットン星人
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ゼットン星人(ゼットンせいじん)は、円谷プロダクションが製作した特撮テレビ番組『ウルトラマン』『ウルトラマンマックス』に登場した架空の宇宙人。別名「変身怪人」。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ウルトラマンに登場したゼットン星人
『ウルトラマン』最終回「さらばウルトラマン」に登場。
- 身長:2メートル
- 体重:60キログラム
ゼットンを操る宇宙人。そのためにゼットン星人と呼ばれているが、あくまで便宜上の呼び名であって、出身地など一切が不明の謎の宇宙人。ただ、ケムール人と同じく肉体は滅びかけた種族であり、なんらかの関係はあると考えられている。劇中で岩本博士により「1930年代から約40年に渡る円盤の飛来は彼ら(=ゼットン星人)の地球偵察だった」「地球侵略のための準備が整ったと判断した彼らは大円盤部隊を動員して地球征服の最大の障害である科学特捜隊日本支部とウルトラマンの抹殺を行うべく日本に侵攻した」と推測されている。
科学特捜隊によって、大型母船を除くほぼ全ての円盤部隊は撃墜されるが、ゼットン星人の中の一人が科特隊日本支部の基地内へすでに潜入しており、岩本博士に変身し、基地の破壊に成功した。しかし、まもなく帰還した科特隊員に捕捉され正体を現したためマルス133で銃撃され、「ゼットン」の断末魔の叫びとともにその姿を消滅させた。
劇中で「ゼットン星人」と名乗っていたわけではなく、本放送終了後に円谷プロダクションから発行された、地方局向けのパンフレットにおいてはじめてこの名称が使用された。それまでは、外見の良く似たケムール人ではないかと見られていた。
尚、金城哲夫によるノベライズ「絵物語ウルトラマン」においては「謎の宇宙人」としか呼ばれておらず、メフィラス星人の召集した、宇宙人達の中でひっそりと「ゼットンよ早く育て・・」と呟いていた。
[編集] ウルトラマンマックスに登場したゼットン星人
『ウルトラマンマックス』第13話「ゼットンの娘」、第14話「恋するキングジョー」に登場。
- 身長:ミクロ~1.9メートル
- 体重:ミクロ~135キログラム
スタイルは初代を踏襲しているが、一つ目で魔法使いを思わせる衣装を着ている。1万年前に地球にやってきて「ゼットン・ナノ遺伝子を人類に組み込んだ」と発言していた。ミクロ化も可能という設定である。第13話ではゼットンを、第14話ではキングジョーを地球に送り込んだ。最期は手先として操っていた女性・夏海に斬られ、消滅した。
なお、これまで雑誌媒体でしかその名前が紹介されていなかったこの宇宙人が、作品内で正式に「ゼットン星人」と呼ばれたのはこの『マックス』が初めてである。ゼットン星人の異名は「変身怪人」であるが、これはウルトラマンに登場したゼットン星人が岩本博士に変身していたことによるもので、本作でのゼットン星人は誰かに変身していた訳ではない為、異名と特徴が一致していない。
- 声:堀之紀(音声加工されている)
[編集] 関連項目
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