ゼンノエルシド
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性別 | 牡 |
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毛色 | 青鹿毛 |
品種 | サラブレッド |
生誕 | 1997年3月26日 |
死没 | 現役種牡馬 |
父 | カーリアン |
母 | Embla |
生産 | オーペンデール |
生国 | アイルランド |
馬主 | 大迫忍 |
調教師 | 藤沢和雄(美浦) |
競走成績 | 中央17戦6勝 海外1戦0勝 |
獲得賞金 | 2億336万6000円 |
ゼンノエルシドは、アイルランドで生まれ日本で調教された競走馬である。 2001年のGIII京成杯オータムハンデキャップをレコード勝ちし、マイルチャンピオンシップに優勝するなど短距離を中心に活躍していた。
(以下、馬齢は現表記とする)
目次 |
[編集] 戦績
[編集] 2~3歳時
1999年秋の東京競馬でデビューし勝利。翌2000年春の東京競馬の夏木立賞(500万下条件戦)で2勝目、同年夏の函館競馬の洞爺湖特別(900万下条件戦)で3勝目を挙げる。その後は暮れまで休養を取り、復帰戦のクリスマスカップ(1600万下条件戦)では3着に敗れた。
[編集] 4歳時
2001年1月の東京新聞杯で重賞に初挑戦し8着。春には1600万下条件戦を2戦したが、ここでも2着、4着と敗北を喫すると、夏には1000万下クラスに降級。降級戦として札幌の摩周湖特別に出走すると、これが2着に3馬身半の差をつける勝利となった。
そのレース内容が評価され、次走の京成杯オータムハンデキャップでは、1600万下条件の馬でありながら1番人気に推される。この期待に応え、1分31秒5というマイル戦の日本レコードで、重賞初制覇を飾った。ファンの期待は更に膨らみ、続くスプリンターズステークスでもGI初挑戦ながら1番人気に推されたが、ここでは10着と大敗を喫した。
次のマイルチャンピオンシップでは、騎手が摩周湖特別以降コンビを組んできた横山典弘から、初コンビのオリビエ・ペリエに乗り替わりとなる。4番人気に支持されたゼンノエルシドは、ペリエに導かれて、2着のエイシンプレストン以下を抑え、見事GI制覇を果たした。しかし暮れの香港マイルでは、1番人気に支持されるも、14頭立ての14着としんがり負けを喫する。なおこの時の勝ち馬は、前走で破ったエイシンプレストンであった。
[編集] 5歳時
翌2002年は大不振。4走したが1度も掲示板に載ることなく、マイルチャンピオンシップの14着を最後に現役を引退した。
[編集] 年度別競走成績
1999年(2戦1勝)
2000年(4戦2勝)
2001年(8戦3勝)
- マイルチャンピオンシップ、京成杯オータムハンデキャップ
2002年(4戦0勝)
[編集] 引退後
[編集] 代表産駒
- 2004年産
- マイネルシーガル(いちょうステークス、ジュニアカップ)
[編集] エピソード
- 「五本足の馬」
- 1999年10月10日の東京競馬第2競走「3歳新馬戦」に出走した同馬は、パドックにおいてメンバーの紅一点マルターズスパーブにメロメロになってしまい馬ッ気を出していた。
- ゲート入りの際には激しく嫌がり、スタートは出遅れた。その後もレース中にもかかわらず馬ッ気を出しながら走りつづけ、そのまま1着でゴールイン。そのイチモツは判定写真にもはっきりと写っていた。
- レース後、騎乗した岡部幸雄が「いいモノを持っている」と意味深なコメントを残してファンの爆笑を誘った。この新馬戦の映像は後日グリーンチャンネルで放送されたほか、その後のレースでも「男を魅せろ!ゼンノエルシド」の横断幕が掲げられた。
- 俗に「五本足の馬」と呼ばれる馬には、他にピルサドスキー・ホウヨウボーイ・キングストレイル等が挙げられる。
[編集] 血統表
ゼンノエルシドの血統 (ニジンスキー系/アウトブリード) | |||
父
Caerleon 1980 鹿毛 |
Nijinsky II 1967 鹿毛 |
Northern Dancer | Nearctic |
Natalma | |||
Flaming Page | Bull Page | ||
Flaring Top | |||
Foreseer 1969 黒鹿毛 |
Round Table | Princequillo | |
Knight's Daughter | |||
Regal Gleam | Hail to Reason | ||
Miz Carol | |||
母
Embla 1983 黒鹿毛 |
Dominion 1972 鹿毛 |
Derring-Do | Darius |
Sipsey Bridge | |||
Picture Palace | Princely Gift | ||
Palais Glide | |||
Kaftan 1975 栗毛 |
Kashmir | Tudor Melody | |
Queen of Speed | |||
Blessed Again | Ballymoss | ||
No Saint F-No.16-g |
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