タグボート
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タグボート(Tugboat)は、船舶を押したり引いたりするための船。
サイズはさまざまであり、港湾で船舶が岸壁・桟橋に着岸・離岸するのを補助したり、河川、運河で艀(はしけ)などを動かすために使われる小型のものから、外洋で海難救助などの作業に従事する大型のものまで、数十トン級から数千トン級のものまである。他船や構造物を動かすために使われるため、通常の同サイズの船よりも強力なエンジンを搭載している。
牽引する場合にはロープをかけてひっぱる。推進する場合には、ゴムタイアなどを介して船体どうしを接触させて力を伝える。
港湾内などで使われるタグボートの場合、小さな船体に機動性が求められるため、スクリューには特殊な構造が用いられ、舵の機能を持たせたものが多い。
- ゼットペラ(Z-peller)・ダックペラ(Duckpeller):スクリューが水平方向に360度回転する。アヒルが水中で脚を動かす状態を連想するためダックペラともいわれ、新潟鐵工所製はゼットペラ、石川島播磨重工業製はダックペラの愛称がある。
- フォイトシュナイダープロペラ(Voith-Schneider Propeller:VSP):円周上に配置された複数の羽を水平方向に回転させて推進力を得る方式。現在は上記の方式に代替されている。