タヌキモ科
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?タヌキモ科 | ||||||||||||||||||
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![]() ヨーロッパ産のムシトリスミレの花 |
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分類 | ||||||||||||||||||
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タヌキモ科(Lentibulariaceae)は、双子葉植物ゴマノハグサ目に属する植物の科である。食虫植物である。が、捕虫方法は属によって異なる。世界の熱帯から温帯に5属200種以上が分布し、日本にもいくつかの自生種がある。すべて小型の草本で、根があまり発達せず、沼地に浮いていたり、湿った泥に生えることが多い。形態には大きな差があり、細長い茎を横に這わせる水草や湿地生殖物と、茎が短く、丸い葉をロゼット状に広げる草とがある。花は左右対称か唇花型で、距があるものが多い。
- ムシトリスミレ属 Pinguicula
- 一般にはさじ型の葉をロゼット状に広げる草で、その表面に粘液を出し、鳥餅式で虫を捕らえる。
- タヌキモ属 Utricularia
- 沈水性の水草、湿地植物、一部は着生植物。細長い茎を横に伸ばし、茎や葉に捕虫嚢を形成し、微小動物を吸い込み罠式に捕らえる。タヌキモ類は水中に茎を伸ばし、葉は糸状に裂ける。ミミカキグサ類は茎を泥や苔の間に伸ばし、さじ状の葉をつける。