タンジー
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タンジー | ||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||
Tanacetum vulgare | ||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||
タンジー | ||||||||||||||||
コモンタンジー | ||||||||||||||||
ヨモギギク | ||||||||||||||||
エゾヨモギギク | ||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||
w:Tansy |
タンジー(学名:Tanacetum vulgare)は、ヨーロッパからアジアにかけて自生する、キク科の草本多年性の顕花植物である。
目次 |
[編集] 特徴
強い香りを持つ植物である。
- 葉: 羽状複葉で鋸歯がある。互生。長さは10~15センチ程度。羽状の裂片が7~8組ほどに分かれる。一組の裂片は、さらに小さな鋸状の裂片に分かれ、シダの葉のような外観を呈することもある。
- 茎: 丈夫で根元は赤みがかっており、表面は滑らかで直立する。草丈は50~150cmほど。
- 花: 先端近くで枝分かれして花をつける。夏の中ごろから終わりにかけて、先端部に放射状に密集したボタン状の黄色い花を複数個咲かせる。
[編集] 用途
- この植物は古来から、薬草として使用されてきた。
- 西洋では台所の入り口に植えられ、アリなどの虫除けとして使用されてきた。
- 少量をプディングやオムレツの風味付けに用いていた。
[編集] 毒性
- 全体に毒性を持つ成分が含まれている。葉や花を大量に用いた場合は、より毒性が強いと言われている。
- タンジーから採った精油にはツヨン(アブサン酒の主要成分)よりも強い毒性があり、けいれん、嘔吐、および子宮からの出血を引き起こす場合がある。重篤な場合、呼吸停止や多臓器不全に至り死亡することもある。現在のところ毒性成分の詳細や作用機序は、よく分かっていない。
- 上記の作用から、タンジーは西洋で堕胎薬としても使いられていた。しかしながらこの様な使い方は非常に危険であり、現在は殆んど行われていない。
- 人体に直接用いることは避け、ポプリの材料としてその香りを楽しむ、あるいは虫除けに使うのが無難である。
[編集] 花言葉
- 挑戦、抵抗、敵意、(婦人の)美徳
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