タンラ山脈
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タンラ(唐古拉)山脈(-さんみゃく、チベット語:ཐང་ལྟ་、ワイリー方式:Thang Lha)はチベット高原の中央部を、西北西より東南東の方向へ縦断している山脈のひとつ。「タン」は「梁」を、「ラ」は「峠」を意味する。中国名「唐古拉 Tánggǔlā」は、チベット名の音写。日本では漢字表記からの重訳であるタングラ山脈と表記される場合がある。
海抜5500m~6000m、最高峰の各拉丹冬雪山が6621m、唐古拉山が6099m。周囲の高原は海抜4600m~4800m。雪線高度は5400m~5500m。
1720年代の半ばに行われた雍正のチベット分割の際、西蔵と青海の境界とされ、中華人民共和国の現行の行政区画においても、西蔵自治区と青海省の境界となっている。