ダイハツ・タフト
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タフト(TAFT)とは、ダイハツ工業が造っていたジープタイプの自動車である。当時の四輪駆動車市場にはランドクルーザー、パトロール、ジープといった小型車と軽自動車のジムニーがあり、その中間を埋める車種として1974年に販売開始。現在の軽規格と同等のサイズのボディに4輪リーフリジッドサスのラダーフレームシャシを備えた本格的四輪駆動車である。エンジンは当初1000ccのガソリンのみであったが後に1600ccのガソリンと2500ccのディーゼルが追加、さらに最終モデルではディーゼルは2800ccに排気量アップ。軽いボディと相成ってパワフルな走りをみせた。トランスミッションは副変速機付の4速フロアMTのみ。ボディは3ドアのみで幌タイプ(鉄板ドアと幌ドアの2タイプがあった)とバンタイプ、そして幌タイプのボディにルーフと荷室部分をFRP材質にしたレジントップの3タイプを設定。1980年にはトヨタ自動車にブリザードの名前でOEM供給を開始。1984年にフルモデルチェンジされ名前もラガーに変更された。
[編集] 車名の由来
Tough&Almighty Four-wheel Touring vehicle(粘り強く、あらゆる用途に使用出来る四輪駆動車の意味)の頭文字を取ったもの
[編集] 歴史
- 1974年8月 発売開始
- 1978年9月 マイナーチェンジ。ディーゼル車追加。ガソリンは1600ccが追加。ガソリン車の名称がタフト・グランになる
- 1981年10月 レジントップ追加。ガソリン車が廃止されディーゼルのみに。
- 1982年11月 ディーゼルが2500ccから2800ccに変更。
- 1984年4月 フルモデルチェンジでラガーに。
[編集] エンジン
- FE型 ダイハツ製直列4気筒OHV1000ccガソリンエンジン
- 12R-J型 トヨタ製直列4気筒OHV1600ccガソリンエンジン
- DG型 ダイハツ製直列4気筒OHV2500ccディーゼルエンジン
- DL型 ダイハツ製直列4気筒OHV2800ccディーゼルエンジン