ダイハツ・ハイゼットジャンボ
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ハイゼットジャンボはダイハツ工業で生産されている軽自動車である。ハイゼットの特装グレードとして存在する。
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[編集] 概要
通常の軽トラックはBピラーより後ろを荷台として使用している為、シートは直立など長距離運転には向かない座席構造となっている。
全てのユーザーが荷台全てを使用する事が無い為、運転室を後ろへ伸ばし、屋根をハイルーフで高く、バンと同じリクライニング可能なシートと大型トラックのような窓をつけたボディを採用している。
ハイゼットジャンボは1983年に登場し、6代目、7代目アトレーではハイゼットトラックのトップグレード扱いとなっていた。軽トラックに室内の広さと快適性を求めるユーザーから支持を得ている。
[編集] 歴史
[編集] 6代目ハイゼット
1983年に登場した。ハイゼットトラックのトップグレードとして5MT、4WD、専用カラーを装備したグレードもある。アトレーのトラック版を意識しトラックとしては珍しくドレスアップ用オプションパーツが沢山ラインナップされていた。
[編集] 7代目ハイゼット
1986年にフルモデルチェンジされた。ハイゼットトラックのトップグレードとして存在し5MT搭載グレードが存在している。オプション類はドレスアップ用のパーツ類が多く、アトレーと共用可能なオプションもあった。
1992年のマイナーチェンジで赤色の専用ボディカラーは消滅した。
[編集] 8代目ハイゼット
1994年モデルチェンジと同時に姿を消したが、1997年にスーパージャンボとして特装車に追加された。実質販売期間は1年であった為、見かける事が少ない。特装車扱いの為、ベース車両はスペシャルである。
キャビンの延長は歴代モデルで一番長く、エンジンのサービスホールは室内にある。サイドウィンドウが無い為に左後方の視界が悪い。
[編集] 9代目ハイゼット
1999年に登場した。キャビンの延長量は歴代ハイゼットでは控えめであり縦長のサイドウィンドウを装備している。キャビン延長部分の荷台側は下側がえぐられており、旧型までは積めなかった180cmの長物が積めるようになっている。
2004年12月にカーゴのフルモデルチェンジに伴い外観と内装インパネのマイナーチェンジを実施した。ファブリックシート、パワーウィンドウの標準装備化が行なわれている。
[編集] ライバル
1982年にホンダアクティにキングキャブが追加された。ハイゼットジャンボより早く登場したが、10cmほどキャビンが伸ばされていたが、幅5cmほどのサイドウィンドウや中途半端さが弱点となりフルモデルチェンジと同時に消滅した。
2002年に三菱・ミニキャブにキングキャブが追加されハイゼットジャンボの唯一のライバルとなっている。ハイゼットとの差別化を図るために屋根をロールーフとしたが、室内の広さを求めるユーザーにマッチしておらず、シェア争いではハイゼットの約1割に留まっている。
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