ダリア
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ダリア | ||||||||||||
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分類 | ||||||||||||
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学名 | ||||||||||||
Dahlia | ||||||||||||
和名 | ||||||||||||
ダリア、天竺牡丹 | ||||||||||||
英名 | ||||||||||||
Dahlia |
ダリアは、キク科の多年生草本植物。花卉として鑑賞するために球根を春植えして栽培する。
夏から秋にかけて開花し、大きな花輪と色鮮やかな花色と咲き方が特徴。切り花用、観賞用として花壇植えされる。
原産地はメキシコである。「ダリア」(dahlia)という名前は、スウェーデンの植物学者でリンネの弟子であったAnders Dahl(アンデル・ダース)に因むものである。日本には1842年(天保13年)にオランダ人によってもたらされ、花の形がボタンに類似するため、天竺牡丹(テンジクボタン)と呼称された。
球根は非耐寒性であり、サツマイモ様の塊根だが、塊根自体に不定芽を生じる能力はない。そのため、塊根の生じる地下茎の芽を塊根につけて切り離し、増やす。こうした塊根の性質は同じキク科のヤーコンに似るが、食用にはならない。
メキシコの国花。花言葉は「華麗」「優雅」「威厳」「移り気」「不安定」。
目次 |
[編集] ダリアの花
[編集] 花容
ダリアは18世紀にメキシコからスペインにもたらされていらい、長い間をかけて品種改良が行われて、多種多様な、花色、花容の品種が作り出されてきた。アメリカ・ダリア・ソサエティはダリアの花容を16に分類する。
- フォーマル・ディコラティブ(幅広い花弁の万重咲き)
- インフォーマル・ディコラティブ(花弁に変化のある万重咲き)
- ストレート・カクタス(細花弁の万重咲き)
- インカーブド・カクタス(細花弁が内側に彎曲したもの)
- セミ・カクタス(ディコラティブとカクタスの中間)
- ポンポン(管状の花弁が球状に万重咲きになったもので大きさが5cm程度)
- ミニチュア・ボール(5から9cmほどのポンポン咲き)
- ボール(9cm以上のポンポン咲き)
- アネモネ(丁字咲きのキクににた花)
- シングル(一重咲き)
- オーキッド(一重で花弁が細く丸まったもの)
- コラレット(花弁のもとに副花弁があるもの)
- ピオニー(半八重咲き)
- ウォーターリリー(スイレンににた花)
- フリルド(花弁の先がレース状になったもの)
- ノベルティダリア(それ以外のもの)
[編集] 花色
赤・オレンジ・黄色・白・ピンク・藤色・ボタン色・紫など、ダリアはバラやチューリップと並び、最も縹色のバラエティーに富んだ植物である。絞りや爪白のもの、コラレット咲きには花弁(大きな舌状花)とカラー(管状花を取り囲む小さな舌状花)の色が違う2色咲きのものがある。英語にblue dalkuaということばがあるが、青と緑の縹色はない。
[編集] 栽培
塊根というさつまいもに似た球根を春に植えて育てる。球根は乾燥防止のためにラッカーが塗られているものがあるが、そのまま植えて良い。球根は10cmくらい土がかぶるように上、倒れやすいので、植え付けの時には必ず支柱を立ててやる。
[編集] 実生栽培
ダリアはすべて実生で栽培でき、まいた年に花が咲く。矮性の一重または半八重の品種はタネが売られている。ソメイヨシノが散り果てた頃にタネをまき、5mmほど覆土すると一週間くらいで発芽する。は球根のものと同じように育てる。
[編集] ギャラリー
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