ダービー物語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダービー物語(だあびいものがたり)は、1993年に平和 が開発、発売した競馬をモチーフとしたデジパチ。保留玉連荘タイプ。『麻雀物語』に続く物語シリーズ。
[編集] 特徴
- 大当たり確率 235分の1
- 出玉 約2,300個
- それまでの従来機種(『ブラボーキングダム』等)で見られた「ロングリーチがチャンス」とは逆の発想で即大当たり停止のリーチパターンが存在する。
- 非連続回転中に入賞した場合、特定の絵柄が選択される割合が高かった。ハズレ出目停止時(ハズレリーチ含む)は左出目+nと決定して表示するシステムのため、絵柄の偏りにより、かかったリーチ絵柄によって期待度が変わるというゲーム性を有していた。このゲーム性は後に発売された『CR黄門ちゃま2』でも見られる。
[編集] 保留玉連荘
大当たり中、Vゾーンに5つ以上連続で入賞すると台枠が激しく光る演出が発生し、3、4つ目の保留玉値を16通りある書き換えテーブルから1/16の確率で3つ目のみ、1/16の確率で4つ目のみ、1/16の確率で3、4つ目両方を大当たりカウンタ値に書き換える。この現象はVゾーンへの入賞が容易となるよう、極端な釘調整がなされないと実現しにくいため、結果的に連荘を誘発する不正プログラムを同機に仕込んだとして、1993年に平和社員3名が風適法違反の疑いで埼玉県警に逮捕されるという、いわゆる「ダービー物語事件」が発生した。後にこの1件は、現金機によるデジパチ機の連荘が禁止される契機となり、確率変動が認められているCR機デジパチの導入を加速させる結果となった。