チカモリ遺跡
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チカモリ遺跡(ちかもりいせき)は、石川県金沢市新保本町に所在する縄文時代後期から晩期の遺跡である。全国で10数カ所見つかっている。
1954年から数回にわたり発掘調査が行われたが1980年の調査の際に環状木柱列(ウッドサークル)が発見された。その後の調査で、直径30~85センチメートルの巨木が総計347本も発見され、円を描くように配置されている。それら木柱の多くは縦に半分に割られ、断面がカマボコ形になっているものやU字形になっている。加工されていないものは少ない。
これら木柱のうち直径50センチ以上の23本の巨大な木柱は、集落の中央広場付近に8~10本が組みになって、直径6~8メートルの円形に規則正しく並べて立てられている。
これら、木柱根の出土が縄文時代の遺跡の中で極めて多く巨木文化の存在が考えられる。祭祀施設と想定されている。
史跡公園として整備され資料館(火曜日休館 無料)を附属する。