チャツネ
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チャツネ/チャトゥニー(英語: chutney ヒンディー語: chatni चटनी ダリー語:چاشنی)は、果物や野菜、ハーブなどから作る、南アジアと西アジアのソース状の調味料である。パキスタンやアフガニスタンでも食べられている。ネパールではアチャールと呼ばれる。 語源はヒンディー語の「舐める」=「チャートゥナー:चाटना」より。
日本や欧米では、マンゴーやリンゴ、モモ、タマリンドなどの果実に、酢、砂糖、香辛料を加えて煮た、果物の甘みを活かして甘く仕上げた果物のジャム状のものが知られる。瓶詰めにして保存食とするほか、カレー料理の薬味、ドレッシングとして使用される。インドやアフガニスタンでは、ジャム状のものより以下のものが一般的である。
[編集] 北インド他
北インド、パキスタン、アフガニスタンのチャツネは、果物、野菜、ハーブなどを火を通さずにすり鉢ですりつぶすか、マンゴーチャツネのように火を通してやわらかく煮込んだものであり、後者の方が保存性が高い。ヨーグルトと香菜やミントを混ぜたもの、トウガラシやショウガを効かせて辛く仕上げたものなどがある。主にサモーサーなどの軽食のタレなどに使われる。
[編集] 南インド
おろしたココナツと青唐辛子、炒めたマスタードシードとカレーリーフ、ケツルアズキ、チャナ・ダルをベースに、香菜、ミント、トマト、タマリンドなどを混ぜる。南インドの軽食類ティファン(Tiffin)のタレ、南インドの定食ミールス(Meals)の薬味として使う。ベジタリアンの多い南インドの食生活では重要な位置を占める。
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