ティンプー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ティンプー(Thimphu, ゾンカ語:ཐིམ་ཕུ)はブータン王国の首都である。
[編集] 概説
同国西部、ヒマラヤ山脈の盆地にある標高約2,400mの場所に築かれた都市で、農産物の集散地であるほか、近年では食品工場や製材所も現れてきた。空港・鉄道が無く交通面からいえば不便な位置だが、道路で国内各地と南のインドと結ばれているほか、ティンプーから西のパロにブータン唯一の国際空港(パロ空港)があり、そことも道路が繋がっている。
[編集] 首都の「再発見」
1958年、京都大学の植物学者であった中尾佐助氏はブータンを探検し、その当時首都の置かれていたプナカを訪れた。しかしプナカは人気も家屋もなく、ただの谷と化していた。その後、中尾氏はティンプーを訪れ王宮を発見した。この出来事によって、同国の首都がティンプーに移転していたことが世界に明らかにされた。