デッカードブラスター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
デッカードブラスターとは、映画「ブレードランナー」の主人公、リック・デッカードが劇中で使用する架空の銃の事。
本銃は様々な種類のレプリカが製作されているが、正式な資料が存在しない為、謎の銃として人気が有る。なお、その実態が非常に不明確なステージガンであると言われている事は、モデラーや、マニア、映画関係者などの間では映画公開後から非常に有名な話で、当の配給会社や制作会社自身もこの銃に関しては正確にその実態を把握していない(従って版権許諾も堂々とできない状態であるため、2007年現在、事実上の版権フリーのようなグレーゾーン状態にある(但し、そのレプリカ自身には、レプリカ自体に著作権が発生しており、奇妙な版権状態にあるステージガンである)
以下に述べる要綱は、現在に至るまでにいわれてきた不明瞭な噂や、正確さを証明できるものではないが、確度が高い情報である可能性が高いものなどを抜粋したものである。残念ながらこのステージガンに関しては2007年現在、この精度が限界であり、これ以上の情報を求めるのは困難な状況であるといえるのも事実である。本稿の記事は、その点を踏まえて参照する必要がある。
目次 |
[編集] デザイン
ファンの間では、本銃は、ステアー社のマンリカ(マンリッヒャー)・ライフルのパーツをベースにしたものか、或いはハンドガンのチャーターアームズ社のブルドッグをベースに、マンリカ・ライフルのパーツを組み合わせたものとされる事が多い。これをモデル製作者で最初に発見したのはモデラーの高木亮介であるとされている[要出典]。
デザイナーが誰であるかもよく分かっていない。シド・ミードもデザインを行ったが、没となっている。シド版のデッカードブラスターはヘアドライヤーに似た風貌である為、これが没になった理由であるとも受け取られている。
[編集] 形状の違い
スチル写真などを調べると、現場では、使用状況の違いから大きく形状が異なる3本の銃を使用していた事が確認出来る。
- ヒーロープロップ
- 発火、アップの撮影用。恐らく元銃を直接加工したもので、ステアーの下部のBOX部分以外全て金属製。長らく行方不明だったが、2006年に入り海外のコンベンションで展示され話題になった。劇中では、持って右側に電飾のスイッチなどが有る為、左側しか映されていない。
- デッカードの通常手持ち用
- ヒーロープロップは金属で重い為、役者の負担を軽くし、アクション時の怪我を防ぐ目的で使用されたもの。レオンとの対決や、セバスチャンの人形部屋に入るシーンでは表面がヒーローとは違う反射をしている為、材質はラバーとキャストの2種類があったと思われる。グリップの琥珀が綺麗でないのはヒーロー制作時の硬化不良のものを使い回したからだと思われる。
- その他警官用
- グリップが黒いのは一体成型のムクだからと推測される。材質は投げ捨てる必要がないので、抜きの面倒なラバーではなくキャストであると考えられる。
- ヒーロープロップとそれ以外の形状の違い
- 形状を比べてみると、ヒーローが最終段階のなのに比べ、それ以外は加工途中の段階と見受けられる為、恐らくヒーローの制作途中で、時間の都合で同時並行的に複製する必要、もしくはディテールが詰められてないコピーが抜き易い状態で複製の利便性を考えたためであると考えられる。デザインが違うと言うよりは、使用用途が違うと言う方が正しいと思われる。
- プロップコピーの大きさの違い
- キャストの収縮以外では、コピー元がフォームラバー製の投げ捨てか、警官用のキャスト製かの違いであると考えられる。
[編集] プロップレプリカの現状
本銃は人気が高い為色々なメーカーからレプリカが製作されているが、ファンの間でも特に人気が高いのはアメリカのプロップメーカーであるリチャード・コイルが製作したものであり、これは映画の中のデッカードブラスターに最も近い物であると評価されている。
[編集] モデルガン
- 日本では、トイガンメーカーのハートフォード社が少数生産している。
- 香港や台湾のガレージキット専門店が「決定版」を多数発売しているが、詳細なデザインは全て異なる。
カテゴリ: 出典を必要とする記事 | 遊戯銃