トゥアハ・デ・ダナーン
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トゥアハ・デ・ダナーン(Tuatha De Danann、ダーナ神族(ダーナしんぞく))とは、ケルト神話で語られる神の種族。アイルランドに上陸した4番目の種族で、女神ダヌ(ダーナ)を母神とする金髪碧眼の神族である。
一説によれば、フォモール族に追い出されたネミディア族が、ダナーン族になったと言う。
やがて、5番目の種族であるミレー族との戦いに敗れ、彼方の楽園であるティル・ナ・ノーグ(常若の国)に移り、妖精ディーナ・シーとなった。
[編集] 四種の神器
彼等はアイルランド上陸時、北方四島の四都市、ファリアス(Falias)、フィンジアス(Findias)、ゴリアス(Gorias)、ムリアス(Murias)より四種の神器、またはThe Hallows of Irelandを持ち込んだ。 これは、リア・ファル、ブリューナク、クラウ・ソラス、ダグザの大釜の事であるとされる。
ファリアスよりリア・ファル (Liath Fail、運命の石)がもたらされ、ミース州のタラの丘に置かれている、これはアイルランドの王の元で啼くと言う。 この都市にはモルフェッサ(Morfessa)という名のドルイドが住んでいる。 ゴリアスよりルーの槍がもたらされた。これはファリアスの鍛冶屋によってバロールとの戦いのために鍛えられた物であった。 ゴリアスにはエスラス(Esras)と言う名のドルイドが住んでいる。 フィンジアスよりヌアザの剣がもたらされた。 フィンジアスにはウスキアス(Uscias)と言う名のドルイドが住んでいる。 ムリアスよりダグザの大釜がもたらされた。 ムリアスにはセミアス(Semias)と言う名のドルイドが住んでいる。
[編集] ダーナの主な神々
[編集] 関連項目
- ダーナ・オシー
- ブリテン島の十三の宝
- トゥアハー・デ・ダナン
- 賀東招二の小説、『フルメタル・パニック!』に登場する強襲揚陸潜水艦の艦名及びそれを運用する戦隊の名称。同作品に登場する組織『ミスリル』では、これ以外にもケルト神話に関連した固有名詞を多数採用している。