ドント・パス・ミー・バイ
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ドント・パス・ミー・バイ(Don't Pass Me By)は、1968年に発表されたビートルズのアルバム『ザ・ビートルズ』に収録されたカントリースタイルの曲。リンゴ・スター(名義は本名のリチャード・スターキー)のソングライターデビュー作である。
この曲以前に発表されていたリンゴ作の曲は1965年のアルバム『ラバー・ソウル』に収録された「消えた恋」(※ レノン=マッカートニー & リチャード・スターキー名義)のみで、その「消えた恋」も、もともとはジョンが書き、1962年の時点でほぼ完成させていたもので、リンゴが書いたのは3~5語程度だという。 ようやくリンゴはこの曲で他のメンバー同様に自作曲を発表するが、構想を練り始めたのは1964年(リンゴ自身が1964年のインタビューではっきりと「『ドント・パス・ミー・バイ』という曲を作曲しているんだ」と発言している)。
4年もかけて完成されたリンゴの処女作は彼の好きなカントリースタイルの曲である。ちなみにこの曲の楽譜出版元はリンゴの楽曲専門会社スターティング・ミュージックが所有しているが発表されてしばらくはアップル・パブリッシング(※ビートルズが設立したアップル・コア傘下の楽譜出版社。今はない)が所有していた。
モノラル版のホワイト・アルバムではフィドルのフレーズがステレオ版とは異なっており、またテープ速度がかなり上げられている。