ナジブ・ミカティ
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ナジブ・ミカティ(Najib Mikati, 1955年11月24日 - )は、レバノンの首相。前任の首相オマール・カラミが七週間に渡って選挙管理内閣組閣のために努力したが、結局辞任したためエミール・ラフード大統領によって2005年4月15日に任命された。1943年以降の全ての首相(暫定的に就任した二名を除き)同様、彼はスンニ派イスラム教徒である。
成功した実業家であるミカティは、アラブ諸国で著しい成長を遂げた電気通信事業者であるミカティ・グループの創始者である。1998年に内閣から公共事業相に指名された後、2000年に国民議会へ故郷のトリポリから、同時に選出されたオマール・カラミよりも多数得票し選出された。公共事業相として彼はその評判を上げ、シリアの政治家達との強い繋がりから シリア大統領バッシャール・アル=アサドとの良好な関係を持った。2000年に首相就任の機会があったが、彼は国民の選択はラフィーク・ハリーリーにあったとしてその機会を拒絶した。2004年には親シリアのラフード大統領が六年の任期をもう三年間延長するための憲法改正案に反対を表明した。このことは自らが親シリアであるにもかかわらず、シリアの操り人形ではないことを示した。結果としてカラミの辞任後の2005年4月13日に新首相に指名されることとなった。
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