シリア
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- シリア・アラブ共和国
- الجمهوريّة العربيّة السّوريّة
-
(国旗) 国章 - 国の標語 : なし
- 国歌 : Homat el Diyar
-
公用語 アラビア語 首都 ダマスカス 最大の都市 ダマスカス 大統領 バッシャール・アル=アサド 首相 ムハンマド・ナージー・アトリー 面積
- 総計
- 水面積率世界第86位
185,180km²
0.6%人口
- 総計(2004年)
- 人口密度世界第55位
18,016,874人
97人/km²GDP(自国通貨表示)
- 合計(2005年)
1兆2,910億シリア・ポンド (YTL)GDP(MER)
- 合計(2005年)世界第72位
256億ドルGDP(PPP)
- 合計(2003年)
- 1人当り世界第63位
580億1,000万ドル
3,300ドル建国
- 宣言
- 承認フランスより
1944年1月1日
1946年4月17日通貨 シリア・ポンド (YTL)(TRY) 時間帯 UTC +2(DST: +3) ccTLD SYP 国際電話番号 963
シリアは、正式名称シリア・アラブ共和国で、中東・西アジアの国。首都はダマスカス。北のトルコ、東のイラク、南のヨルダン、西のレバノン・イスラエルに接し、また東地中海に面する。なお「シリア」というときは、現在の国家ではなく周辺のレバノンやパレスチナを含めた地域(歴史的シリア、大シリア)を指すこともある。
目次 |
[編集] 国名
正式名称は、الجمهوريّة العربيّة السّوريّةで、読みはアル=ジュムフーリーヤ・アル=アラビーヤ・アッ=スーリーヤ(アラビア語: ラテン文字転写 Al Jumhuriyah al Arabiyah as Suriyah)、通称、 Suriyah。
公式の英語表記は、Syrian Arab Republic (シリアン・アラブ・レパブリック)。通称、Syria(シリア)。
日本語の表記は、シリア・アラブ共和国。通称、シリア。
国名は、かつてメソポタミアで栄えた帝国のアッシリアから来ている。
[編集] 歴史
詳細はシリアの歴史を参照
- 紀元前305年-マケドニアのセレウコス将軍が王号を名乗る。首都はアンティオキア。
- 紀元前304年-インド領からの撤退始まる。
- 紀元前301年-シリア地方獲得。
- 紀元前274年-ガリア人侵入を撃退。
- 紀元前271年~紀元前205年-シリア戦争
- 紀元前130年-パルティア軍に敗北。全東方領土を喪失。
- 紀元前64年-ローマ軍首都制圧。併合され、セレウコス朝滅亡。
- 661年-ムアーウィヤがカリフとなりウマイヤ朝創設。ダマスカスを首都と定める。
- 15世紀ごろ-オスマン帝国の支配下に置かれる。
- 1918年-オスマン帝国より独立
- 1920年-セーヴル条約によりフランスの委任統治領となる
- 1946年-フランスより独立
- 1958年-エジプトと連合、「アラブ連合共和国」成立(首都:カイロ)
- 1961年-連合を解消、シリア・アラブ共和国として再独立
- 1976年-レバノンへの駐留開始
- 2005年-レバノンより撤退
[編集] 政治
憲法により大統領による強権が認められている。 バアス党によるヘゲモニー政党制に基づき、全土が実効支配されている。前大統領ハーフェズ・アル=アサドが次男バッシャール・アル=アサドに継承した事もあり、事実上大統領職は世襲制となっている。実質大統領による独裁政権であるが、その実情は前政権時代の官僚が政治を牛耳っていてまた、バッシャール・アル=アサド大統領自身も政治的経験も少ないため憲法で定められた大統領の強い権限もあまり行使されていない。
イスラエルを牽制するため、1976年以降レバノンに軍を進め以後駐留を続けたが、レバノン国内からの反対と国際的圧力により、2005年3月に軍と情報機関の完全撤退を表明した。軍は4月12日までに完全撤退した。情報機関の撤退については不明である。
[編集] 地方行政区分
- クナイトゥラ
- ダルアー
- スワイダー
- ディマシュク
- ヒムス
- ハマー
- タルトゥース
- ラーディキーヤ
- イドリブ
- ハラブ
- ラッカ
- デーレッゾール
- ハサカ
[編集] 地理
東地中海に面する一部を除いて、国土は隣国と地続きであり、北部ではトルコと、東部ではイラクと、南部ではヨルダンと、西部ではパレスチナやレバノンとそれぞれ国境を接している。 国土のうち、北部は半乾燥地帯、中部は山岳地帯が大半であるが、南部は肥沃な土地が広がっており、国内農業のほとんどを負担している。乾燥地帯の延長上には、アラビア半島に続くシリア砂漠がある。 中東地域に位置するため一年を通じて気温は高いと思われがちだが、冬季には氷点下まで下がり、降雪による積雪も見られるなど季節毎の差は激しい。
[編集] 経済
現在のシリア経済は、バアス党の強力な計画経済により農業、商工業、鉱業ともに偏りがなくバランスが取れた形となっているが、経済は低迷状態が続いている。 2004年現在の政府発表の国内失業率は20%を超えている。
[編集] 国民
住民は、アラブ人が90%で、その他にクルド人、アルメニア人などがいる。アラブ人の中にはシリア語を母国語とする部族もいるため民族性も多様化している。少数民族としてネストリウス派(アッシリア人)、北コーカサス系民族、南トルコ系民族もいる。
言語はアラビア語が公用語である。その他、クルド語、アルメニア語が使われる。
宗教は、イスラム教スンナ派が74%、他のイスラム教の宗派(アラウィ派など)が16%、キリスト教が10%である。
[編集] 文化
古代より文明が栄えた土地のため、また各文明の交流地点のため高度な文化が発達した。国内の各地にアッシリア帝国時代の遺跡が点在する。 西洋風の町並み・服装が浸透して入るが、国民性は質実剛健でイスラム教の教えが厳格に守られている。
日付 | 日本語表記 | 現地語表記 | 備考 |
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[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
[編集] 公式
- 政府公式サイト
[編集] その他
- 世界の国々 > アジア
-
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