ナド・アルシバ競馬場
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ナド・アルシバ競馬場(Nad Al Sheba Racecourse)は、アラブ首長国連邦・ドバイにある競馬場。
1986年に建設が開始され、当初は競走馬の調教用の馬場として使用された。1991年に当地で最初の競走が行われる。アメリカのチャーチルダウンズ競馬場をモデルに建設された。1996年には当時世界最高額賞金の競走としてドバイワールドカップが開始される。
なお、当地はイスラム教国であり賭け事が禁止されているため馬券の発売は実施されていない。ただし、全レースの勝ち馬を予想し、的中者に景品が出る予想クジが行われている。
[編集] コース
形状は三角形に近い。左回り。外側がダートコースで1周2,254m、内側が芝コースで1周2,121m。それぞれの三角形の頂点から引込み線が伸びている。ゴール前の直線は600mであるが最終コーナーから伸びる引込み線を利用して直線1,200mの競走が可能である。
砂漠気候であるため、芝の育成には特別な技術が用いられており、内馬場には中東で数少ない芝コースのゴルフ場も併設されている。