ドバイワールドカップ
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ドバイワールドカップ (Dubai World Cup) |
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距離 | ダート2000m(10ハロン) |
開催地 | ナド・アルシバ競馬場(ドバイ) |
グレード | G1 |
条件 | サラ系北半球産4歳上、南半球産3歳上 |
1着賞金 | 360万USドル |
負担重量 | 北半球産馬57kg、南半球産3歳馬54.5kg、牝馬2kg減 |
創設 | 1996年3月27日 |
特記 | 世界最高賞金額レース |
ドバイワールドカップ(كأس دبي العالمي, Dubai World Cup)とは、毎年3月下旬の日曜日にアラブ首長国連邦を構成する首長国の1国、ドバイにあるナド・アルシバ競馬場のダート2000メートルで行われる競馬の競走である。ドバイの各レースではイスラームの教義上、馬券の発売はドバイ国内では行なわれない。
目次 |
[編集] 概要
1995年に同国の王族で国防大臣、また世界有数のオーナーブリーダーでもあるシェイク・モハメド氏が、当時の世界最高賞金レースだったアメリカのブリーダーズカップクラシックを超える賞金の競馬の競走を設立を考案し誕生した国際レースである。
その名に相応しく世界各国の最強馬クラスの競走馬が参戦する為、アメリカのケンタッキーダービーやブリーダーズカップクラシックと並び、世界中から注目を集めるダートの世界最高峰の競走である。
同競走の出走条件はサラ系北半球産は4歳以上、南半球産は3歳以上と北半球と南半球で出走年齢が分けられている。
負担重量は南半球産の3歳馬が54.5キロ、それ以外が57キロ、牝馬は2キロ減と定められている。
総額賞金は世界最高金額の600万ドル(約6億9000万円)で、1着賞金は360万ドル(約4億1000万円)、2着賞金は120万ドル(1億4000万円)、3着賞金は60万ドル(約6900万円)、4着賞金は30万ドル(約3500万円)、5着賞金は18万ドル(約2100万円)、6着賞金は12万ドル(約1400万円)。
また同日にはドバイミーティングと題して「ドバイカハイラクラシック」「ドバイシーマクラシック」「ドバイデューティーフリー」「ドバイゴールデンシャヒーン」「ゴドルフィンマイル」「UAEダービー」など他の国際招待レースも開催され、ドバイだけでなくアラブ首長国連邦の競馬の祭典として定着している。
1999年から2002年までワールドシリーズ・レーシングチャンピオンシップに参加していたがアラブ首長国連邦の主要航空会社であるエミレーツ航空のスポンサー撤退が影響し、2003年から突然同シリーズから撤退をした。
2006年は2位入線のブラスハットが薬物違反で失格となったが、ブラスハットの関係者から異議申し立てがあったため最終的な着順決定が6月26日以降となっていた。しかし、6月28日の裁定の結果、失格は覆らなかった。
[編集] 歴史
- 1996年 創設
- 1997年 3月29日に施行予定も大雨で延期。1週間後の4月3日に順延開催
- 1998年 国際リステッドから国際GIに昇格
- 1999年
- 2000年 アラブ首長国連邦のDubai Millennium(ドバイミレニアム)がコースレコード1.59.50で圧勝
- 2003年 ワールドシリーズ・レーシングチャンピオンシップから撤退
- 2006年 2位入線のブラスハットが薬物違反で失格
[編集] 主なステップレース
- ドバイ地区
- マクトゥームチャレンジラウンド3 (Maktoum Challenge RIII) GII 北半球産4歳以上・南半球産3歳以上 ダート2000メートル
- マクトゥームチャレンジラウンド2 (Maktoum Challenge RII) GIII 半球産4歳以上・南半球産3歳以上 ダート1800メートル
- アメリカ
- サンタアニタハンデキャップ (Santa Anita Handicap) GI 4歳以上 ダート10ハロン
- ドンハンデキャップ (Donn Handicap) GI 3歳以上 ダート9ハロン
- サンアントニオハンデキャップ (San Antonio Handicap) GII 4歳以上 ダート9ハロン
- 日本
- フェブラリーステークス 国際GI 4歳以上 ダート1600メートル
- 川崎記念 NARJpnI 4歳以上 ダート2100メートル
- 東京大賞典 NARJpnI 4歳以上 ダート2000メートル
[編集] 歴代優勝馬
回 | 施行日 | 優勝馬 | 日本語読み | 性齢 | 勝時計 | 優勝騎手 | 管理調教師 |
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第1回 | 1996年3月27日 | Cigar | シガー | 牡6 | 2:03.84 | J.ベイリー | W.モット |
第2回 | 1997年4月3日 | Singspiel | シングスピール | 牡5 | 2:01.91 | J.ベイリー | M.スタウト |
第3回 | 1998年3月28日 | Silver Charm | シルバーチャーム | 牡4 | 2:04.29 | G.スティーヴンス | B.バファート |
第4回 | 1999年3月28日 | Almutawakel | アルムタワケル | 牡4 | 2:00.65 | R.ヒルズ | S.スルール |
第5回 | 2000年3月25日 | Dubai Millennium | ドバイミレニアム | 牡4 | 1:59.50 | L.デットーリ | S.スルール |
第6回 | 2001年3月24日 | Captain Steve | キャプテンスティーヴ | 牡4 | 2:00.40 | J.ベイリー | B.バファート |
第7回 | 2002年3月23日 | Street Cry | ストリートクライ | 牡4 | 2:01.18 | J.ベイリー | S.スルール |
第8回 | 2003年3月29日 | Moon Ballad | ムーンバラッド | 牡4 | 2:00.48 | L.デットーリ | S.スルール |
第9回 | 2004年3月27日 | Pleasantly Perfect | プレザントリーパーフェクト | 牡6 | 2:00.24 | A.ソリス | R.マンデラ |
第10回 | 2005年3月26日 | Roses in May | ロージズインメイ | 牡5 | 2:02.17 | J.ヴェラスケス | D.ローマンズ |
第11回 | 2006年3月25日 | Electrocutionist | エレクトロキューショニスト | 牡5 | 2:01.32 | L.デットーリ | S.スルール |
第12回 | 2007年3月31日 | Invasor | インヴァソール | 牡4 | 1:59.97 | F.ハラ | K.マクローリン |
インヴァソールは南半球生まれのため、北半球の馬齢では5歳となる。
[編集] 日本調教馬の参戦
この競走は、遠征費用も全て主催者側が用意するという豪華さもあり、日本からも多数の馬が参戦してきた。
1996年の第1回、この前年から中央競馬と地方競馬の交流が盛んとなり、当時ダート戦線で頂点に君臨していたライブリマウントが参戦した。
1997年の第2回は、前年地方競馬の交流重賞で8連勝、この年も壮行レースの川崎記念を圧勝したホクトベガが参戦。しかし、4コーナーで前の馬に接触し転倒、左前腕節部の複雑骨折により予後不良と診断が下され、その場で安楽死処分となった。
なかなか活躍の無かった日本調教馬であるが2001年の第6回、トゥザヴィクトリーが逃げ粘り2着を確保。ついに日本調教馬にも優勝の光明が見え始めてきた。
2003年はイーグルカフェとゴールドアリュールが出走を予定していたが、イラク戦争の影響で飛行機の調達が出来なくなり、出走回避を余儀なくされた。
2005年にはアジュディミツオーがNAR(船橋)に所属のまま、地方所属馬として初の参戦をしたが6着に敗れた。
回 | 施行日 | 参戦馬名 | アルファベット表記 | 性齢 | 騎手名 | 管理調教師 | 着順 |
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第1回 | 1996年3月27日 | ライブリマウント | Lively Mount | 牡5 | 石橋守 | 柴田不二男 | 6着 |
第2回 | 1997年4月3日 | ホクトベガ | Hokuto Vega | 牝7 | 横山典弘 | 中野隆良 | 競走中止 |
第3回 | 1998年3月28日 | キョウトシチー | Kyoto City | 牡7 | 松永幹夫 | 中尾謙太郎 | 6着 |
第5回 | 2000年3月25日 | ワールドクリーク | World Cleek | 牡5 | 加藤和宏 | 新井仁 | 6着 |
第6回 | 2001年3月24日 | トゥザヴィクトリー レギュラーメンバー |
To The Victory Regular Member |
牝5 牡4 |
武豊 松永幹夫 |
池江泰郎 山本正司 |
2着 9着 |
第7回 | 2002年3月23日 | アグネスデジタル トゥザヴィクトリー |
Agnes Digital To the Victory |
牡5 牝6 |
四位洋文 O.ペリエ |
白井寿昭 池江泰郎 |
6着 11着 |
第9回 | 2004年3月27日 | アドマイヤドン リージェントブラフ サイレントディール |
Admire Don Regent Bluff Silent Deal |
牡5 牡8 牡4 |
安藤勝己 吉田豊 武豊 |
松田博資 大久保洋吉 池江泰郎 |
8着 9着 12着 |
第10回 | 2005年3月26日 | アジュディミツオー | Adjudi Mitsuo | 牡4 | 内田博幸 | 川島正行 | 6着 |
第11回 | 2006年3月25日 | カネヒキリ スターキングマン |
Kane Hekili Star King Man |
牡4 牡7 |
武豊 O.ペリエ |
角居勝彦 森秀行 |
4着 7着[1] |
第12回 | 2007年3月31日 | ヴァーミリアン | Vermilion | 牡5 | C.ルメール | 石坂正 | 4着 |
- ^ 入線順位はカネヒキリ5着、スターキングマン8着であったが、後に2位入線のブラスハットが薬物違反で失格となったため繰り上がった。
[編集] 関連項目
- ドバイミーティング
- ドバイデューティーフリー - ドバイワールドカップの前に行われる競走
- ブリーダーズカップクラシック - 下半期のダート世界最強馬決定戦
- ジャパンカップダート - 日本のダート最強馬決定戦
[編集] 外部リンク
- Dubai World Cup - ドバイワールドカップ公式サイト
- Emirares Racing Association - アラブ首長国連邦の競馬統括団体