ニューヨーク・パンク
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ニューヨーク・パンクは、パンク・ロックの中でも1970年代にニューヨークで産まれたものを特に言う。イギリスのセックス・ピストルズなどにも多くの影響を与え、世界的なパンク・ロック・ムーブメントの先駆けとなった。 商業化され、ダラダラと演奏時間が長いロック音楽を否定し、その反抗心からシンプルであるがエキサイティングなロックを追及し生まれた。 政治的・社会的反抗が生んだロンドン・パンクに比べ、ニューヨーク・パンクは音楽的反抗心・芸術的拘りが特徴といえる。
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドやイギー・ポップ(ザ・ストゥージズ)、ニューヨーク・ドールズがルーツとされる。
産業ロック全盛の当時アマチュアのバンドの多くが演奏の機会を持てずダウンタウンのロフト等で活動していたが、テレヴィジョンのトム・ヴァーレインが、それまではカントリー・ミュージック中心であったダウンタウンにあるCBGB'Sというバーのオーナーを説き伏せ、ニューヨーク・パンクの拠点としてから活動が活発となる。
その後、商業的なニューウェーブ、前衛的なノー・ウェーブ、政治的なメッセージとファッションを持つハードコア・パンクなどへと派生していく。
代表的なミュージシャンとしては、テレヴィジョン、ラモーンズ、パティ・スミス、トーキング・ヘッズ、ブロンディ、ジョニー・サンダース&ザ・ハートブレイカーズ、リチャード・ヘル&ザ・ヴォイドイズ等がある。
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