ネオジム磁石
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
ネオジム磁石(Nd2Fe14B)は、ネオジム、鉄、ホウ素を主成分とする希土類磁石(レアアース磁石)の一つ。永久磁石のうちでは最も強力とされている。1984年に日本の住友特殊金属(当時)の佐川眞人によって発明された。磁束密度が高く、非常に強い磁力を持つ。機械的に壊れやすいほか、磁力の温度変化が大きい。加熱すると熱減磁を生じやすい。また、錆びやすいためニッケルでめっきされていることが多い。 キュリー点は約310度。
磁気の強さにはN24からN54まで等級付けがされる。Nの後の数字は磁気の強さを表す。
非常に磁力が強く、ハードディスクドライブやCDプレーヤー、携帯電話などの製品にも使用される。例えばハードディスクドライブではヘッドと呼ばれる読み書きする装置を移動させるためのアクチュエータに用いられる。また、ヘッドフォンにこれを内蔵すると高音質になるため、最近のヘッドフォンの殆どに内蔵されている。
数センチの大きさでも10kg以上の吸着力があるため、扱う際には指を挟まないよう 手袋をするなどの注意が必要である。