ネオンテトラ (熱帯魚)
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ネオンテトラ(学名 Paracheirodon innesi)は、カラシン目カラシン科の熱帯魚であり、主にアマゾン川流域に分布する。成魚の体長は約3センチメートルで、頭部から尾びれの付け根近くにかけて鮮やかな青のラインが入り、その下の腹ビレから尾びれの付け根にかけて赤のラインが入る。観賞魚として古くから人気の高い品種で、群泳させた時の美しさは他の種を寄せ付けない。
性格も穏和で他魚と共存し易い、さらには人工飼料でも問題なく成長するため飼育し易いことから、淡水熱帯魚の入門種とされるが、繁殖の難易度は高く、容易ではない。
生命力は安定している種だが水質にはやや敏感。故郷アマゾン川の水に近い弱酸性の軟水が最適であるが、水質が合わない水槽に入れるとPhショックを起こして数日で数十匹単位で全滅することもあるため、ネオンテトラの導入前に水質を調整剤等で調整しておく必要がある。具体的には、一般的にPh6.5~7.0未満の水質がネオンテトラにとって最適と言われ、ネオンテトラを対象とした市販の水質調整薬も概ねこの範囲内に調整する製品が多い。また、25度弱の水温を好み、あまり水温が高すぎると寿命に支障が出てくる。
近年になってアルビノや体の色彩に変異が生じた改良品種が流通するようになった。
発見は1936年。当初は非常に高価な熱帯魚であったが後に養殖に成功、現在では東南アジアを中心に盛んに養殖が行われ、季節を問わず廉価(1尾50円~100円程度)で入手出来る。
近縁種としてカージナルテトラ、グリーンネオンテトラなどがある。
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