バスドラム
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バスドラム(Bass Drum, ベースドラムとも)は、西洋音楽に使われる打楽器である。キック、大太鼓とも呼ばれる。筒状の胴の両端に膜を張った両面太鼓であり、膜鳴楽器に分類される。大型の楽器であって、直径60~100センチメートルであるが、胴の長さは直径に比べれば短く、即ち浅く、直径の1/2から2/3くらいである。
一定のピッチの判別しがたい、低い音が出る。
通常は直径10センチほどの柔らかいヘッドのついた撥(ばち)で叩く。場合によっては撥の両端にヘッドの付いた撥や、ティンパニのような小さいヘッドの撥を用いる。
オーケストラでは、明確なピッチの得られるティンパニが最初から定席を得ているのに対し、バスドラムは定席を得ていない。最初、古典派の時代に、トライアングルやシンバルと共に、トルコ軍楽隊の音楽の模倣(トルコ行進曲など)に使われだした。その後、ティンパニと共に打楽器群の低音を担当し、限られた音数しか出せないティンパニを補完したり、音量、音色を補うことが行われるようになった。しかしそれでもまだ、十分に定席を得ているとは言えない。
しかし、吹奏楽など、他の合奏では、なくてはならない存在である。
[編集] バスドラムの活躍する楽曲
- 管弦楽曲
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