ヒッポリュトス
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ヒッポリュトス(Hippolytus)は、ギリシア神話の登場人物、あるいは初期キリスト教の対立教皇の名前である。
- ギリシア神話では、アテナイ王、テセウスの子とされる。エウリピデスの悲劇「ヒッポリュトス」の題材となった。
- 初期キリスト教の対立教皇(170年?-235年、在位217年-235年)。ギリシア人か?。サベリウス主義(のちに異端とされる)を批判し、ローマ教皇カリストゥス1世と対立する。235年、教皇ポンティアヌスとともにローマ皇帝の弾圧によりサルディーニャに流罪となり、逝去。多くの著作を残しており、聖ヒッポリュトスと称される(8月13日が記念日だという)。
邦訳:『中世思想原典集成(1)初期ギリシャ教父』所収「ノエトス駁論」(平凡社、1995年)、『聖ヒッポリュトスの使徒伝承』(オリエンス宗教研究所、1987年)