ヒュンダイ・クーペ
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ヒュンダイ・クーペ (本国名:トスカーニ、アメリカ、オーストラリア名:ティブロン) は現代自動車が生産するクーペ型乗用車である。ヨーロッパでは日本と同じく「Hyundai Coupe」として売られている。
二代目モデルのデザインは、窓の形状、ヘッドライト形状、などがセリカST205型に似ているため、いわゆる「パクリ」ではないかと揶揄される場合もある。
※ここでは韓国で「トスカーニ」として販売されるモデルのGK系について記述する。
韓国名トスカーニ(Tuscani…ハングル表記に忠実に発音すると"トゥスカニ"に近くなる)。アメリカ、オーストラリアでの名称はティブロン(Tiburon)となっていることからも予想が付くように、事実上かつて生産されていた「ティブロン(及びそのマイナーチェンジモデルであるティブロンタービュランス)」の後継車種として生産されている。
エンジン設定は日本仕様車(GK27型)ではV6・2.7リッターDOHCに6MTかスポーツモード付き4ATが組み合わされるが、他国では直列4気筒・2リッターDOHCのモデルも存在する。駆動方式はFF、燃料はレギュラーガソリンである。
日本ではあまり台数は出ていないだろうが、ミニバンとコンパクトカーが市場を席巻している近年は元々クーペ系の車種の販売自体が好調とは言えないので、必ずしもヒュンダイの知名度やブランドイメージのみが原因とは言いがたい。
なお、ボディーサイズと駆動方式のみで言えば日本車だとインテグラ(現行DC5型は2リッター)やセリカ(現行ZZT230/ZZT231型は1,8リッター)当たりが対抗馬だろうが、現状で2.7リッターしか設定のない日本仕様車は排気量が700~900ccも違うので、全く違うクラスのクルマとする場合もある。
2006年7月にはフェイスリフトが行われ広州モーターショーで世界初公開された。フロントマスクはS15型日産・シルビアに似せたデザインに改められている。が、元々GK系はマッチョなデザインだっただけに、それにシャープな顔を組み合わせたためか賛否両論である。なお、フロントの変更ばかりが目立つ今回のビッグマイナーチェンジだが、テールランプの輪郭も微妙に変わっている。日本市場へは2007年3月から導入された。[1]