ビヨンド
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ビヨンド ...E tu vivrai nel terrore! L'aldilà |
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監督 | ルーチョ・フルチ |
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製作 | ファブリッツィオ・デ・アンジェリス |
音楽 | ファビオ・フリッツィ |
撮影 | セルジオ・サルヴァーティ |
公開 | 1981年4月29日 |
上映時間 | 87分 |
製作国 | イタリア |
言語 | イタリア語 |
allcinema | |
IMDb | |
『ビヨンド』(原題:...E tu vivrai nel terrore! L'aldilà)はルーチョ・フルチ監督のゾンビものホラー映画。
目次 |
[編集] 概要
フルチが『サンゲリア』『地獄の門』に続いて発表したゾンビ映画第3弾。ファンの間では、これら3作品をフルチ絶頂期の三大傑作とすることが多い。
前2作が「とにかくグロイだけ」と言う印象が強かったのに比べ、本作品は独特の映像美と荘厳な音楽の効果で、ある意味では格調高い作品に仕上がっているとの意見もあり、ファンの間では「フルチの最高傑作」との評価が高い。しかし、それはあくまで他のフルチ作品と比較した場合、と言う意味であり、冒頭の凄惨なリンチシーンを始め、硫酸で顔面が溶ける、蜘蛛の大群が人肉を喰らう、犬に喉笛を噛み切られる、少女の頭を拳銃で吹っ飛ばすなど、脈絡のないグロシーンが満載な所は相変わらずである。
『地獄の門』において「ダンウィッチ」が舞台として使用されたのと同様に、本作でもクトゥルフ神話に登場する架空の魔術書『エイボンの書』が重要なファクターとして使用されている。
[編集] あらすじ
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
1927年。ルイジアナ州にある「セブン・ドアーズ・ホテル」に滞在していた画家シュワイク(アントニー・セイント=ジョン)が、突然村人の襲撃を受け、凄惨なリンチの後に処刑された。
それから54年後。叔父の遺産として、閉鎖されていた「セブン・ドアーズ・ホテル」を相続したライザ(カトリオーナ・マッコール)は、営業再開に向けてホテルの改修工事を進めていた。しかし、奇妙な出来事が相次ぎ、工事は思ったように進まない。
塗装工が原因不明の転落事故を起こし、水浸しの地下室で腐乱死体が発見され、ライザにホテルを去るように警告する盲目の女性が現れ・・・
実は、このホテルにはこの世と地獄を繋ぐ7つの門があり、54年前に村人に殺された画家シュワイクは、門の番人だったのである・・・。
[編集] スタッフ
- 監督:ルチオ・フルチ
- 製作:ファブリッツィオ・デ・アンジェリス
- 脚本:ルチオ・フルチ、ダルダーノ・サケッティ、ジョルジオ・マウリッツォ
- 撮影:セルジオ・サルヴァーティ
- 音楽:ファビオ・フリッツィ
[編集] キャスト
- カトリオーナ・マッコール
- デヴィッド・ウォーベック
- アントニー・セイント=ジョン
- サラ・ケラー
- ヴェロニカ・ラザール
- アンソニー・フリーズ
- ジョヴァンニ・デ・ナヴァ
- アル・クライヴァー
- ミシェル・ミラベラ