ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト
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ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト(Being For The Benefit Of Mr. Kite!)は1967年に発表されたビートルズのアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』に収録されたジョン・レノン作のサーカス・ショーをイメージした曲である。ただし、歌詞はBeingが無く"For the benefit of Mr.Kite"で始まる。邦題には最後の「!」がない。
この曲はジョン・レノンが同年に発表された両A面シングル「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー/ペニー・レイン」のプロモーションビデオ撮影のためイギリスのケント州を訪れていた際、偶然入った骨董屋で見つけた1843年のサーカス団のポスターの宣伝文句からヒントを得て作った曲で、アルバムの中では比較的遅くに作られた曲といえる。
ジョンはこの曲を録音するにあたって古いスティーム・オルガンを使いたがっていたが実物がなかったため、ジョージ・マーティンにハモンド・オルガンを使って似た音を奏でさせて録音したという苦労話がある。また、マーティンはジョンの『カーニバルのような雰囲気で』という抽象的な要求を実現するためにも苦労した。曲中の3拍子の部分で聞こえる複雑怪奇な音は、パイプオルガンを録音したテープを数センチごとに切り、ランダムに繋げた上で逆回転させたものである。ジョン、マーティンが目指した音への飽くなき追及の一端を垣間見ることができよう。
ちなみに生前、ジョンは最初「つまらない曲だ」と語っていたが死の年、1980年頃には一転「すばらしい曲だ」と語っていたという。
[編集] 収録アルバム
- アルバム:サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
- アルバム:ザ・ビートルズ・アンソロジー2
- アルバム:ラヴ